第二章
彼は、身を引き裂かれるようにして意識を取り戻した。
眠りから柔らかく戻ったのではない。闇の中から少しずつ浮かび上がったのでもない。本当に、身を引き裂かれるようだった。まるで誰かが襟首を乱暴に掴み、彼を体の中へ投げ戻したかのように。
空気が肺に入りすぎるほど鋭く入った。
こめかみが打った。
肩甲骨の下は硬く、掌の下は温かく乾いていた。
砂。
彼は目を開けた。
彼の上には空があった。
青い。澄んだ。あまりにも平和そうで、腹立たしいほどの空だった。まるでほんの数瞬前、彼が呪われた印に呑まれ、愛する者たち全員から切り離され、どこかもわからない場所へ吐き出されたことなどなかったかのように。
「ふざけるなよ……」
彼は掠れた声で息を吐いた。
声が他人のもののように聞こえた。
彼はゆっくり身を起こした。肩、肋骨、腹、首――カールヴェスが彼に記憶を残した場所すべてが痛みで応えた。手は自動的に武器へ向かった。武器はあった。それは良い。完璧ではない。もちろん、今の「良い」は、隣にリニ、シリ、メイ、アイリ、ノエル、テリ、ベラ、ヘラがいて、できれば全員が生きていて、怒っていて、誰かに世界の終わりを見せる準備ができているところから始まるべきだった。
だが代わりに、彼は庭の真ん中にある砂の広場に座っていた。
その広場は平らで、丸く、白い石で囲まれていた。戦闘用の円でも、儀式場でもない。どちらかといえば、訓練や子供の魔法の練習に使う場所に見えた。周囲にはきれいに刈り込まれた低木、銀色の葉をつけた細い木々、いくつかの花壇があった。どこか近くで水が流れている音がする。太陽は高い。昼は暖かく、柔らかく、ほとんど怠惰だった。
それが、もし地獄に落ちていた場合よりも彼を苛立たせた。
地獄なら少なくとも、問題らしい見た目をしていただろうからだ。
彼は顔を向けた。
そして凍りついた。
円の二歩ほど外に、リニとノエルが立っていた。
リニは、生きていて、本物で、亜麻色の髪と灰色の瞳を持ち、彼の内側を慣れた痛みで締めつけるあの眼差しをしていた。ただし、彼女の服装は違った。彼の一行の一員としての装いではなかった。軽い散歩用か稽古用の服。簡素だが、明らかに高価な衣だった。髪はきちんと編まれていて、どこか少女めいている。
そして杖がなかった。
まったく。
ノエルは彼女の隣に立っていた。
同じように生きていた。同じように本物だった。そしてここで、彼の頭は一瞬、処理を拒んだ。
なぜなら、ノエルもまた制服ではなかったからだ。
彼が覚えている彼女の装いではない。常に身を整え、いつでも動けるようにしている暗殺者の服ではない。彼女が着ているのは、家の中で着るような、柔らかく明るい、ほとんど無防備にさえ見える衣服だった。そして顔つきも、若い。年齢そのものというより、彼女の見つめ方が若かった。あの疲れがない。道の跡も、喪失の跡も、選択の跡も、戦いの跡もない。
二人とも、驚愕して彼を見ていた。
あまりに澄んだ、本物の驚きだったので、彼の背筋を冷たいものが走った。
「どれくらい時間が経った?」彼は立ち上がりながら尋ねた。あまりに急だったので、世界が一瞬揺れた。「あのろくでもない門は何だった? ここはどこだ? なぜノエルがドレスを着ている? リニ、君の杖はどこだ? ほかの皆はどこだ?」
リニが瞬きをした。
ノエルはわずかに後ろへ下がった。
彼はすでに可能性を並べていた。
記憶の呪い。幻術。すり替え。時間跳躍。カールヴェスの罠。術の内側の世界。彼女たちは捕らえられた。彼だけが過去へ戻された。彼だけが未来へ送られた。彼らは分断され、この二人だけがなぜか一番近くにいた。あるいは、そもそも彼女たちは彼女たちではなく、魔族の嘲笑であり、今から呪いの第二段階が始まる。
彼は十通りの説明を考えた。
そのどれも、リニがまだ大きく目を見開いたまま、こう尋ねることへの備えにはならなかった。
「あなたは、いったい誰ですか?」
足下の砂が氷のようになった。
魔法のせいではない。
ただ体が、理性がまだ避けようとしていることを先に理解したのだ。
彼女たちは彼を忘れた。
あるいは、彼を知らない。
彼は長く黙りすぎた。
ノエルが慎重に少し前へ出て、リニを自分の背でかばった。その動きはぎこちなく、ほとんど滑稽でさえあった。もし、それがこれほど痛ましくなければ。
彼女は友人を守っていた。
訓練された戦いの仲間としてではない。彼が覚えているノエルとしてではない。ただ、大切な人のために怖がった少女として。
「あなたは怪我をしています」と彼女は言った。「助けが必要ですか?」
これは、もう本当にまずかった。
なぜなら彼女は、名前に反応したからだ。
二人とも反応した。
彼が「リニ」と「ノエル」と言ったとき、その顔には自分の名を知っていることへの反応が走った。見知らぬ言葉への驚きではない。まさに、自分の名前を認識した反応だった。
なら、偶然似ているだけではない。
仮面でもない。
別の名前を持つ二人の他人でもない。
これは彼女たちだった。
そして同時に、彼女たちではなかった。
彼は一瞬目を閉じた。
内側で恐慌がせり上がっていた。とても大人の、とても重い、叫びとは違う恐慌だった。話すことも、動くことも、考えることも邪魔しない。ただ喉を内側からゆっくり締めつけてくる。
彼は自分に息を吐かせた。
今、前へ突っ込んではいけない。
リニの肩を掴んで思い出せと迫ってはいけない。
自分の内側が引き裂かれているからといって、不可能を要求してはいけない。
状況を調べる必要がある。
いちばん単純な質問。
馬鹿みたいに直接で、頼りになる質問。
世界が他人のふりをしはじめたとき、掴まれるもの。
「ここはどこだ?」彼は尋ねた。
リニはノエルと目を交わした。
「ヴァルドゥスです」と彼女は慎重に言った。「王宮です」
彼はゆっくり顔を動かし、庭を見渡した。
王宮。
当然だ。
彼女に言われると見えてきた。木々の向こうの高い壁。白い石、特徴的な積み方。太陽と屋根の線からすると、東翼だ。ただ、庭は少し違っていた。彼が覚えているものとは完全には同じではない。似ている。見覚えはある。だが違う。
「もっと詳しく」と彼は言った。
「王宮の裏手、東翼の奥です」とノエルが答えた。「ここは小さな訓練用の庭です。ほとんど誰も来ません」
「都合がいいな」と彼は呟いた。
「何にですか?」リニが警戒した。
「俺がここへ吐き出されても、王宮中に混乱を起こさないで済むことに」
リニは眉を寄せた。
「あなたは……空中から現れました」
「見たのか?」
「はい」とノエルが言った。「円が黒く光って、それからあなたが砂の上に投げ出されました」
「黒か」
彼は広場を囲む白い石を見た。以前は、ただの庭の装飾だったのかもしれない。今はいくつかに薄い灰色の煤が残っていた。汚れた炎で撫でられたような跡だった。
カールヴェス。
死んでもなお、あの屑は十分しつこく痕跡を残したらしい。
「あなたは誰ですか?」リニがもう一度尋ねた。今度は少し強く。「それに、なぜ私たちの名前を知っているのですか?」
彼は彼女を見た。
長く見すぎた。
リニは少し顎を上げた。それは知っている動きだった。とてもよく知っている。杖がなくても、慣れた自信がなくても、その動きは同じだった。称号でも、それがないことでも奪えない内側の芯。
そのせいで、なおさらつらくなった。
「君たちは誰だ?」彼は答える代わりに尋ねた。
ノエルが眉を寄せた。
「あなたは、たった今、私たちの名前を呼びました」
「それでもだ。聞く必要がある」
リニは数秒、彼を見つめた。王宮の庭の真ん中に黒い閃光から落ちてきて、当然のように質問する権利があるかのように振る舞う男に答えるべきか、判断していた。
やがて彼女は言った。
「アルヴェン家のエリニアーダです」
彼は顔をしかめかけた。
王女ではない。
彼女は「王女」と言わなかった。「継承者」とも言わなかった。本来あるべき言葉を、何ひとつ言わなかった。
ただ、名と家だけ。
「ノエルです」とノエルが言った。「ノエル・ランウェイ」
彼はゆっくりうなずいた。
ランウェイ。
同じ姓。
ならば、ただ似ているだけではない。
「なぜここにいる?」彼は尋ねた。
「庭に、ですか?」リニが確認した。
「王宮にだ」
二人はまた顔を見合わせた。
それは、すでにかなり嫌なものだった。何かを隠しているからではない。逆だ。その表情からわかった。質問そのものが奇妙なのだ。
「私の両親がリニの家に仕えています」とノエルは言った。「私たちは一緒に育ちました」
彼は固まった。
その言葉は、必要以上に深く突き刺さった。
両親。
生きている。
エシュタルではない。
あの道ではない。あの物語ではない。あの喪失ではない。
ここでは、ノエルの両親はエシュタルへ辿り着こうとしてそこで死んだのではない。ここでは、彼らはヴァルドゥスに辿り着いた。ここでは、リニの家に仕えた。ここでは、ノエルとリニは幼い頃から友人だった。
彼は、内側で何か危険なものがずれるのを感じた。
羨望ではない。喜びでもない。悲しみでもない。
すべてが同時にあった。
なぜなら、どこか向こうの彼の世界には、彼のノエルがいる。彼女自身の人生、彼女自身の傷、彼女自身の道を持ったノエルが。
そして目の前には別のノエルがいた。その傷を、もしかすると一度も負わずに済んだノエルが。
それは良いことだった。
そして、おぞましいことでもあった。
なぜならそれは、彼が本当にそこにいないことを意味していたからだ。
「じゃあ君は?」彼はリニを見て尋ねた。「なぜ王宮にいる?」
リニの顔が変わった。
ほんのわずかに。
だが彼は気づいた。
ノエルも気づき、すぐに身を硬くした。
「それはあなたが聞くことではありません」と彼女は言った。
「ノエル」とリニが静かに言った。
「相手が誰かもわからないんだよ」
「怪我をしているし、迷っている」
「それは安全だという意味じゃない」
リニはすぐには答えなかった。
それから彼を見た。
「私の父は、私が幼い頃に亡くなりました」と彼女は平らに言った。平らすぎる声だった。「王位争いに敗れたのです。アルヴェン家は宮廷に残されました。血筋のためでもあり、私の魔法のためでもあります」
彼は黙って彼女を見ていた。
これだ。
王女ではない。
継承者ではない。
父は王位争いで死んだ。
彼女は王宮に残された。未来の女王としてではなく、価値ある駒として。おそらく名誉ある形で。おそらく便利な形で。おそらく、近くに置いておいたほうがよい危険な存在として。
強い魔法。高貴な血。象徴にも、武器にも、問題にもなり得る少女をめぐる宮廷の駆け引き。
「なんてことだ」と彼は低く言った。
リニがびくりとした。
「何がですか?」
「君にじゃない」
「では、誰に?」
「世界そのものに」
ノエルは、どうやら彼がやはり頭を打ったのだと判断したらしい。
それは、そう遠くない真実でもあった。
彼は一歩下がり、さらにもう一歩下がった。足下で砂が鳴った。考える必要がある。速く。冷静に。空に掴みかかって全部返せと叫びたい衝動なしに。
時間を移動させられた可能性。
違う。
不一致が多すぎる。ノエル。両親。リニの立場。庭。反応。年齢。服装。杖。これが過去なら、彼の過去ではない。未来なら、なおさら違う。
幻術。
複雑すぎる。繊細すぎる。そして何より、カールヴェスの呪いは「悪夢を見ろ」でも「狂え」でもなかった。「その愛のない場所へ堕ちろ」だ。魔族は最も痛いところを狙った。ならば、その場所は本物でなければならない。呪いに意味を持たせるだけの、本物で。
並行層。反映。複製。
彼は顔を歪めた。
「その世界の複製」と彼は声に出した。「だが同一ではない。ただ似ている世界。同じ人間たち。違う分岐。違う歴史」
リニとノエルは、彼を見ていた。今度はもう、理解できないという顔だった。
「何の複製ですか?」リニが尋ねた。
「今はいい」
「私たちには、とても大事なことに聞こえます」
彼は荒く息を吐いた。
「ああ。すまない。大事だ」
「すまない」という言葉が、あまりにも簡単にこぼれた。
リニはそれに気づいた。
目を見ればわかった。気づいた。理解はしていないが、気づいた。
彼は顔を掌で拭った。指には乾いた血が残った。すべてが彼の血ではなかった。
カールヴェスのか。シリのか。メイのか。自分のか。
考えないほうがいい。
いや、考えなければならない。
彼がここにいるなら、彼女たちは向こうにいる。
シリは、彼が引きずり込まれるのを見た。リニも見た。メイも、アイリも、テリも、ベラも、ヘラも、ノエルも、全員が見た。
彼には、今向こうで何が起きているか、あまりに鮮明に想像できた。
シリは、自分の古い悪夢の一つと対峙したばかりだった。そしてその悪夢が、死に際になお、彼女の手から彼を奪ったのを見た。
リニは、彼を助けるためにほとんど全員を焼き尽くしかけた。そして今、自分はそれでも間に合わなかったのだと思っているかもしれない。
メイは最初にどんな穴へでも飛び込み、待てと言う者すべてに唸るだろう。
ヘラは爪で呪いを引き裂こうとするだろう。そのために死んだ土地の半分を耕すことになっても。
ベラは皆を自殺行為から引き止めながら、同時に自分が飛び込む方法を探すだろう。
テリは、おそらく静かになる。とても静かに。それがいちばん悪い。彼女より静かになるのはノエルだけだろう。
アイリは――
彼は目を強く閉じた。
アイリは笑うだろう。
それが何より怖かった。
アイリはあまりにも柔らかく、あまりにも静かに笑い、それから神々でさえ言葉を慎重に選びはじめるようなことをする。
「くそが」と彼はさっきより硬く言った。
ノエルは驚きに赤くなった。
リニはさらに眉を寄せたが、退かなかった。
「あなたは本当に、ここから来たのではないのですね」と彼女は言った。
「ああ」
「そして、私たちを知っている」
彼は彼女を見た。
「ああ」
「でも、私たちはあなたを知らない」
今度こそ、本当に打撃が来た。
思考としてではない。
彼女の声で告げられた事実として。
彼はゆっくりうなずいた。
「ああ」
リニは少し目を伏せ、それから再び上げた。
「私たちは、衛兵を呼ぶべきです」
「そうだ」と彼は同意した。
ノエルが驚いて彼を見た。
「反対しないのですか?」
「する。だが君たちはそれでも呼ぶべきだ」
それで、彼女たちは完全に混乱したらしかった。
彼は疲れたように笑った。
「俺は王宮の庭の真ん中に黒い魔法のろくでもないものから落ちてきて、君たちの名前を知っていて、見た目は上位魔族と戦った直後の男で、似た世界がどうこうという戯言を喋っている。君たちが衛兵を呼ばなかったら、俺は君たちの正気を疑いはじめる」
リニは黙っていた。
やがて、不意に尋ねた。
「上位魔族?」
「ああ」
「あなたは、それをまるで……」
「そうだったからだ」
「上位魔族と戦ったのですか?」
彼は白い石に残る黒い煤を見た。
「俺たちはそいつを殺した」
「俺たち」という言葉は勝手に出た。
そしてまた痛んだ。
なぜなら「俺たち」は今、呪いの向こう側にいたからだ。
ノエルが静かに息を呑んだ。
リニの目つきはすでに変わっていた。
信じているわけではない。
違う。
だが聞いていた。
それもまた、知っているものだった。恐怖を後に回せる彼女の能力。目の前に課題があるなら。このリニでさえ、彼のリニではなく、王女でもなく、一行と王国を手の中に抱えたあの女でもないこのリニでさえ、内側には同じ意志の結び目があった。
彼は思わず考えた。ここには、他に何人いるのか。
シリは?
メイは?
テリは?
ベラは?
ヘラは?
アイリは?
似た世界なら、リニとノエルだけではない可能性がある。全員がいるかもしれない。だがどこに。何者として。生きているのか。壊れているのか。自由なのか。互いに出会ったのか。それとも、それぞれの不幸の中に散らばっていて、かつて彼女たちを彼へ導いたあの出来事の連鎖を持たないままなのか。
彼は歯を食いしばった。
違う。
まずはそれではない。
まず、ここで生き延びる方法を理解する。ここでは彼は何者でもない。次に、戻れるかを理解する。その次に、必要なら、他の者たちを探す。
そして、そのすべてのあいだ、彼の世界では今、彼の女たちが呪われた土地の灰の中に立ち、彼の手を掴めなかったことに狂いかけているかもしれないという思いを抱えなければならない。
彼はもう一度罵った。
低く、怒りを込めて。ノエルでさえ、その意味を確認しないことにしたほどだった。
「皆は大丈夫だ」と彼は自分に言い聞かせた。
リニが聞き取った。
「誰がですか?」
彼はすぐには答えなかった。
なぜなら、それは知識ではなかった。
ただの信仰だった。
そして今の彼には、それ以外何もなかった。
「俺の者たちだ」と彼は言った。
その言葉は重すぎた。
リニの顔がわずかに変わった。理解はしていない。だが重さは感じた。
彼は顔を上げた。
木々の向こうで、すでに声が聞こえた。どうやらノエルは、それでも合図を出していたらしい。あるいは、王宮の誰かが閃光に気づいたのか。良い。悪い。どうでもいい。
彼は白い石の円の中、異世界の庭の真ん中に立っていた。目の前には二人の、知っている見知らぬ少女。彼のことを知らない世界。
彼へのその愛がない世界。
彼はリニを見た。
それからノエルを見た。
それから足下の呪いの黒い痕を見た。
「いいだろう」と彼は静かに言った。「片づけよう」
そして意識が戻ってから初めて、彼は自分がここにいることよりも、この世界が十分に似ていて、同じ人間たちへまた同じように痛みを与えるかもしれないことを、本当に恐ろしく感じた。




