第四十四話 『蠢く脅威』
オレたちが再びゴーレムの側にまで戻っていたとき、エレノアさんとレナだけでなく、テッドやカルヴァンの領主候補が勢揃いしていた。
「あっ、ようやく来たのにゃ。テッドさんとカルヴァンくんも来てもらって、このゴーレムについて調べようと思ってたのにゃ」
この戦いに参戦していなかったカルヴァンは、ゴーレムと戦えないプレイヤーたちを避難させるべく、グループ全体で街全体を駆け回っていたようだ。
「すげぇな、エレノアとレナの腕は分かっていたが、そっちのセイリアと、知らないねーちゃんがここまでやるとは思わなかったぜ……」
遠巻きに見ていたテッドは大きく頷く。今回テッドが参加しなかった理由は、壁役ということもあり、退避中のグループの指揮と緊急時の防御のためだったのだ。
それに、オレよりも攻撃力は高いとはいえ、重たい鎧に身を包んでいる以上は敏捷性に下方修正が加わり、ヴァン・フレリアの上昇率があまりに高いオレよりもスピードが低いこともある。
「セイリアくんの実力はレベルで測れない部分があるようにゃ、私が使ったスキルだってそこまで弱くはないはずなのに、セイリアくんの風の刃は一発で腕を落としたもんね。どうしてだろ?」
「あっ、あれは……ええと……」
エレノアさんの質問にどう答えればいいのか分からない。
下手にフレリアのことを言うのは良くないことは分かってはいても、エレノアさんの中にある何でも見透かしそうな真剣モードを考えると、どうにも背中に冷や汗がにじみ出る……
「姉様、遅れて申し訳ありません……」
話しても地獄、話さずとも地獄の状況に一人の少女がやってきた。純白の生地に龍の形を模した黄色の刺繍が胸に施されたローブを纏い、腰の辺りまで伸ばされた同じく純白の髪を揺らして走っている。その様子は疲労しているのか、額から汗を溢しているほどだ。
「ルルちゃん! あの建物からここまでかなり距離があるのよ? あなたそんなに運動できないって……」
「昔と違うんですよ? 途中までは空を飛んで来ました。それよりも、あのゴーレムがどんな人物によって送り込まれたか知りたいんですよね?」
「んにゃっ!? ルルっちは分かるのかにゃ?」
エレノアさんの問いかけにゆっくりと頷いて答えると、ルルはゴーレムへと歩を進める。それを見ていたカルヴァンが「ふむ」と前置きしてから口を開いた。
「だが、フーリエも先に調べにゴーレムと戦っている間に調べていたぞ。しかも正体を掴んだのか、中二病の魔導師二人とこちらの人員を二人借りていったぞ」
「フーリエ……あのウンディーネの方ですね。動いているゴーレムから術者のマナを探ったというんですか?」
「そりゃスゴい魔導師ね……普通ならこうして戦えなくしてから、全身のどこかに隠された起動式からマナの残滓を辿るものだけどね」
フレリアの表情が驚きに変わる。フーリエさんやクラヴィス、デネボラがいないのは気掛かりだったのだが、ゴーレムをけしかけた張本人を探しに行っていたのか……
「とにかく、私たちでできることをしましょうか。けしかけた相手くらいは確認しましょう」
そう言ってルルはゴーレムの頭部に手を当てる。
その間も他の人たちで軽く談話をすることになり、オレは隣にやって来たエレノアさんとレナにさっきの技を問い詰められた。
「セイリアくんはあの人から技を教えてもらったんでしょ? あの人が先に同じ技を使ってたし、威力もケタ違いだったのにゃ」
「あっ……そうですね。ここに来る前に、数発だけゴーレムに撃ったのを見て、『私の技をやってみて』なんてムチャぶりされたんだよ。色々と考えてなんとか習得したけど……」
「ああーだから私が戦ってるときに、いきなり胴体真っ二つになったのかにゃ……突然の不思議現象にグループの皆はビックリ仰天だったにゃ!」
手のひらをもう片方の手で叩いて目を輝かせるエレノアさん。それに対してレナはどことなく不満げだ。眉を寄せてこちらを見ている。
「ごめんなさい……今日ずっとミスばかりしてるわね。まさか君に指摘されるなんて、かなり焦ってたみたい……」
「まぁ、オレはレナがパーフェクトな人じゃないっていう印象ができたよ。今までは中々取っつきにくい感じがしていたけどさ、お互いまだまだなんだって分かったよ」
「……今までは仲間たちがすごかったのよ。こうして色々な人からちやほやされてきた経験はあったけど、レベルが低いせいで苦労することも多かったわ。今回もそれが浮き彫りになってしまったわ」
目を伏せてポツリと口を開くレナ。なんとなく空気も悪くなりつつあるので、オレはすぐに話を続けるべく言葉を紡いでいった。
「プレイングが上手すぎだからか……クリスタルローズって色々な女の子から人気あったもんな。旅の途中でもグレースがよく女の子に囲まれていたよ」
「わたしもよく聞いてたにゃ。レベルが低いのに、リーダーシップとレイピアのプレイスキル全一クラスって言われる実力者が率いる、新進気鋭のギルドの話」
「そういう噂ばかりが独り歩きしていたんです。実際はギルドで一番強いってことでもなく、それなのに私よりも強い人たちが慕ってくれるんです……」
白いケープの裾を握りしめてうつむく。その様子は内に秘められたレナの弱い部分を晒しているかのような姿だった。
一日に何度もミスを犯したことで、かなり気落ちしている様子のレナにエレノアさんがなにやら伝えようとしたところに、
「皆さん! マナの解析が終わりました」
ルルの終了報告が舞い込んできたことによって、全員が再び集まることになった。ルルが解析していたゴーレムを見てみると、右足の付け根の辺りに白く輝いている訳の分からない文字らしきものがあった。
「これがゴーレムの起動式です。もう止めたので、何かしらのトラブルで再起動することもありません。それと……解析の結果ですが、敵の正体がわかりました」
ルルの言葉にその場が盛り上がるも、ルルの表情は曇っていた。そんなルルの様子を見ていたフレリアも、心配するように声を掛ける。
「……まずい相手なの?」
その問いにルルの髪が揺れる。オレたちが相手にしているのは思わぬ敵なのだろうか? だが、そんな空気をぶち壊すかのように一人の猫耳が大きく声を上げた。
「そんなの知らないにゃ! ここにはレベル八十が三人と、天才レイピア使いに正体不明のスゴ腕剣士と将来有望なルーキーだっているのにゃ! 多少の敵はすぐに……」
エレノアさんお得意の、悪い雰囲気ブレイカーの本領はここまでだった。エレノアさんに割り込んできたルルのもたらす最悪の情報にによって……
「相手は虚無の軍勢です……数は二人、一人は魔導師であと一人は……混じり込んだマナの質から打撃系の武器の使い手かと……」
「うっ……嘘でしょ!? あいつらは私とオリヴィエで封印したはずよ!」
フレリアの顔が青白くなっている。信じまいといった様子は、過去に納めたであろう勝利がそうではなかったことを示している。
虚無の軍勢……オレとレナだけしか聞いていない敵だが、強大さだけはもう分かっている。
「何だよ? 虚無の軍勢って……プレイヤーじゃないのかよ?」
「んにゃっ、テッドさんの言う通りにゃ! どこのどいつか知らないけど、わたしたちだって簡単には……」
またもやエレノアさんの言葉が途切れる……今度はオレに届いたフレンド通話だった。その相手は……
「フーリエさん! 今どこに……えっ!?」
フーリエさんからの通話にオレの手先が冷えていく……まさかの通話だった。オレは聞いたことを信じられずに、冷えていた指先を手で揉み、かぶりを振ってから今起きていることを伝えた。
「……救援要請です。ゴーレムをけしかけた敵と交戦中で連れてきた四人はHPがレッドゾーン、フーリエさんが防御魔法で庇いながら退却中ですが、このままだと全員やられてしまうと……」
声がかすれてしまう。そんなオレの動揺のこもった声は、その場にいた全員に衝撃を与えた。
「そんにゃ……フーリエくんは魔導師の中でも五本の指に……」
エレノアさんが両手を合わせて声を震わせる。フーリエさんの予想外の危機に!かなり狼狽しているようだ。そんなエレノアさんに、鎧を着込んだ一人の男がエレノアさんの頭に軽く手を乗せる。
「エレノア、あいつは随分長く前線に立ってないはずだ。それに四人を庇っているってことは本領を出せていないってことだ……俺たちが間に合えば戦況は変わる」
「早くフーリエの場所に向かうぞ! セイリア君だったか……座標はどの辺りだ?」
カルヴァンの問いかけに、オレはすぐにマップからフーリエさんの位置情報を表示させてから、画面を皆に見えるように設定を変更した。
それを見たカルヴァンが一つ頷き、エレノアさんの表情が引き締まる。
「丁度良い。そこなら足の遅いテッド君も一、二分ほどで到着する……」
「だったらわたしたちがすぐに向かうにゃ! わたしとレナっち、セイリアくんのお師匠さんっぽい人が多分一番早いのにゃ!」
「そうですね……次点でカルヴァンさんとセイリア君。テッドさんは後から来てください。傷付いた四人の防衛を任せますよ!」
「んなこと……俺の仕事だ。クロノスの壁役隊の責任者の一角だぞ?」
オレたちは、このリリヴィオラを襲った虚無の軍勢を倒す。そして必死に仲間を守っているフーリエさんたちの救出に向けて、リリヴィオラ西の門へと走り始めた。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
リリヴィオラの西側の門からおそよ五百メートル、ここは一面草原地帯で円環山脈へと繋がる、スレジアの森を間近にした平坦な場所。そして初心者のレベリングに最適な場所だった。
しかし、今は魔法が飛び交う戦場と化している。巨大な水柱が上がり、五人のプレイヤーが門へと一目散に駆けていた。
「皆大丈夫かい? なるべく早く走るんだ!」
しんがりを務める水色髪のウンディーネが、前方を走る四人を鼓舞する。しかし全員がひどく傷付き、うちの一人である攻撃手は意識も混濁ぎみだった。
――まさか、こんな強敵がゴーレムをけしかけてたなんて思わなかった……想定外だ。
後ろからにじりよってくる恐怖にフーリエも仲間を守るだけで手一杯だった。
「フーリエ……俺も一緒に時間稼ぎの手伝いを……」
「そんなことを言う余裕があるなら、とっとと走って! あの二人組は僕一人じゃ勝てないんだ。あのレベルは正直言って、エレノアたちを呼ばないと敵わない……」
唇を噛んで何とか突破口を導こうと思考するも、このまま逃げるしか方法がない。
そんなことしかできないフーリエたちに、草原の向こう側から一筋の光が瞬いたかと思うと、
「エクト・アクエンス・シルヴィド!」
フーリエが舌打ちを交えて魔法の詠唱を行うと、フーリエから五メートル先にたゆたう巨大な水の壁が現れたかと思えば、瞬時に火柱が上がり水が蒸発していく。
それでも防ぎきれなかった火柱から飛び出した火球が、走る五人を目掛けて落下して爆発を巻き起こす。
「くっ……これじゃジリ貧だよ。せめて一対一に持ち込めればなぁ……」
SPゲージも赤く染まり、相当にマズイ状況に追いやられる中で苦し紛れに呟いた言葉を聞き取ったのは、五人を追う側の二人組の一人だった。
「んっははぁーっ、ナニナニ? キミつらそーだね? もう限界かなぁ?」
漆黒のフーデットローブを纏い、ニタニタと毒々しい笑みを見せつける少年は赤黒い癖毛を揺らして、挑発めいた言葉を投げつける。
「……相手をナメるなよ、あのウンディーネは中々の手練れだ。あと二人も守るべきものがいなければ、我々は少なからず反撃を受けていただろう……」
もう片方の男、背丈は百九十センチはある巨漢でフードを目深に被るために表情も全く読み取れないが、その口から出る野太い声が空気を震わせている。
そんな巨漢に諌められた少年は、巨漢と比べても大人と子どものような身長差にも関わらず、ふてぶてしく巨漢の足を蹴飛ばすと、
「ボクに口答えすんな! お前はボクの下僕だろ? ただでさえ『公明正大』を言い訳に戦おうとしないくせに、ボクの戦い方にケチ付けんのか?」
「……そうではない、下僕ではなく用心棒だ。それに弱者を四人も抱えて逃げる者を、わざわざ私が出るまでもなかろう?」
「実質下僕だろ! 君主のためにこうしてちょっかい出しに来てみれば、まさかゴーレムから居場所バレるし、しかもゴーレム本体はあっさりぶっ壊されたんだぞ! ボクの破壊衝動をどーやって発散させればいいんだよ!」
地団駄を踏んで、巨漢の筋肉の浮き出るほどの足に阻まれることでむしろダメージを受けた左足を押さえる。
そんな隙が大きいやり取りを、フーリエは見逃すこともなくカウンターの魔法攻撃を撃ち込んだ。
「ほぉ……ここまで来て、まだ抵抗するだけの力を残していたか。これは中々の強者として期待が持てるな」
「ちっ、早くぶっ殺さないと門に逃げ込まれちまう……」
小さい方の黒ローブが右手に持つ杖を高くかざすと、
「エクト・グランド・ラウド・セルヴィード・モール……」
この詠唱を耳にしていたフーリエの頭の中に、『最悪』の二文字が浮かんだ。
――これはまずい……五単語以上の魔法詠唱だ!
杖を握る手に汗が滲み、一瞬だが足がすくむ。それでもフーリエは前を逃げる仲間に大きく声を張り上げた。
「皆は僕の合図と同時に、最大の防御魔法を使うんだ! そして……」
言葉に詰まったフーリエを振り向くクラヴィスとデネボラが目にしたのは……
「全力で逃げてくれ!」
絶望から必死に逃れようと、引きつった笑顔を見せるウンディーネの姿だった。
詠唱のあと、五人のプレイヤーの頭上に出現したのは四方が十メートルはあろうかという巨大な黒い岩の塊。
リリヴィオラを襲った、あの黒いゴーレムと同じような岩だった。
「冗談だろ? こんなの魔法で出せんのかよ……」
意識の無いプレイヤーを抱えた壁役が首を振る。だが、この魔法に対してフーリエも詠唱を始めていた。
「エクト・アクエンス・ランスウィード……」
次々と単語を並べていき、徐々に空気中に大きな水の塊が現れる。だがフーリエの表情は苦しそうに歪み、呼吸が荒くなる。それでも額から溢れる汗に片目を閉じながらも言葉を唱えていく。
「へぇ……上級魔法のぶつかり合いになりそうだ。ボクの腕が鳴るよ……」
「敵にもそれだけの実力があるのだ。気を付けろ」
少年は巨漢の忠告に対して舌打ちをすると、
「誰に向かって『気を付けろ』なんてツマンナイ言葉を使っているんだい?」
フーリエが魔法詠唱を終える前に、重厚なる岩石が出来上がることで少年は左手を掲げると……
「魔法勝負でこのボクが打ち負けるなんてこと……あるわけ無いんだ!」
その言葉の後に、左手を力強く握り締めた。
巨大な岩石に、つんざくような音と共に蜘蛛の巣状にひびが入っていく……
ついにそれが砕けることで、百はあろうかという岩の槍を造り上げてしまったのだ。
「そういう手か……だったら僕にも……」
フーリエも負けじと両手を広げ、草原を震わせるほどの声を絞り出す。
「バラけろ! 水の槍よ!」
そう形を成していた大きな水の槍に命じる。
しかし何も変化を生じない……ここでフーリエの頭によぎったのは、
――SP切れかっ……
度重なる防御魔法、その一つ一つは大したSP消費ではなくとも、ポーションで回復するだけの余裕を与えられずに使わされれば、いくらレベル八十の膨大なSP量であろうとも、尽きるのは明白だった。
「ハハハッ! まさか精神力の限界かい? マナは尽きてはいないようだけど……本当にムリなようだね?」
少年が杖をフーリエたちに向けると、槍の尖端はその方向へと向ける……
「キミって……ツマンナイヤツだったね!」
軽い語調で、宙を飛び回る羽虫を払うかの如く黒衣の少年が手を振ると、狂気を孕んだ黒色岩石の槍が、フーリエたちを食いつくさんと襲いかかる。
「くっそぉっ!」
前方を走る壁役が悲痛に満ちた絶叫を放つ。クラヴィスとデネボラが最後の抵抗に、攻撃魔法を岩に撃ち込むも破壊を許さない。
SPを切らしてしまったフーリエも、巨大な岩への攻撃に生み出した水の槍を投げるが、散り散りになった槍を半分も消化できなかった。
――ごめん……皆、僕は……また……仲間を護れなかった
せめて仲間が無惨にやられていく姿を見まいと、両目を閉じたフーリエ。
そして、最初の槍が五人のいるエリアに突き刺さる。
全ての槍が撃ち込まれ、五人のいた場所には一面の針地獄が生成されていた。そんな状況に動く者など一人たりともいるように見えない。
そんな場面をキッチリ確認していた黒衣の二人組のうちの少年が、これ見よがしに胸を張る。
「フッフーン! 見たかい? これがボクの魔法の力さ!」
「これはお見事だ……素晴らしい威力じゃないか」
「当然さっ! あの英雄たちを相手にしていたボクだよ? 力を失ったってこれくらいのことはお茶の子さいさいさ!」
土煙が立ち込める草原だった場所を一瞥して、二人組はスレジアの森に向けて歩きだした。
「これで任務完了だ。とりあえずは君主に報告しておくとしよう……」
「今の精霊人族はザコばかりで、攻めるチャンスだってね!」
「へぇ……ザコね……生死の確認もしないようなガバガバさで、どっちがザコなのかしら?」
声がした。女性の声だ。あの一団には女は一人だけだが、ここまでの言葉を虚勢でさえ口にしてこなかった。
「何者だ? さっきの中にいた女とは別人のような波動を放っているな」
巨漢が振り向くと……草原のある一角だけが槍の存在しないエリアとなっていた。
「二、三……八人か、さっきよりも三人増えているな……」
巨漢はフードの奥から黄色く輝く瞳を覗かせた。その様子を下から見上げていた少年が、ニヤリと笑みを浮かべる。
「助けが来たってのかい?」
「どうやらそのようだ……」
「こりゃあ……またボクの出番……」
その言葉を遮るかのように、巨漢の男が前へと一歩踏み出す。
「私も参戦しようか。どうやら強者の波動を感じる……」
「……キミがそこまで言うってことは、中々のヤツのようだね?」
二人は土に煙る中を見つめる。
その時強い風が圧倒的な力で一帯をあらわにし、二人組にまでその大風を吹き付けた。
そこにいたのは、傷付いて満身創痍となったウンディーネの魔導師の前にいた三人の剣士だった。
「遅れてゴメンにゃ! ずいぶんと強い敵みたいだね?」
「良かった……なんとか間に合ったわ!」
「まさかこんなとこで会えるなんて思わなかったわよ……虚無の者たち!」
フーリエが射ち漏らした岩石槍を切り裂いて現れたエレノア、レナ、そしてフレリアは謎の黒衣の二人組に対峙する。




