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『生逢(きあい)』
愛じゃない
恋じゃない
じゃあ
この気持ちには
なんと名がつくのだろう
春を待つ芽の
力強い鼓動
流氷に耐える
肌の眠り
動き疲れた彼女が
夢見る世界
白夜のような
変化のない空
狂ってしまうほど
重なる想い
手を伸ばせない
口惜しい彼岸
伝えたいわけでなく
伝わりたいわけじゃない
名前のないこの気持ちは
狂ったように喘ぎだす
愛じゃない
恋じゃない
ただ淡い恋心みたいに
ただ猛る愛波みたいに
膨れ上がる
名もない感情
笑っていよう
彼女の笑顔のために
笑っていよう
僕の気持ちのために
名前もない
知らない気持ち
育てることもしない
沸き上がる感情を
二人で見つけられるまで




