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『お揃いのガム』
「沙夜ちゃん!何かもってない?カッターとかボールペンとか……なんでもいい!」
沙夜ちゃんもポケットを探したが、ガムが出てきた。
(まあ、同じガム……奇遇だねー……)
「すみません、持ってないです……」
「だよなぁ……」
「……青島さんだけでも逃げてください……私、施設に戻ります」
「ヤダね」
俺はそういうと潰れた装甲車の給油口を開けると、ガソリンが漏れ出した。
「な、何してるんですか?」
「どうなるかわからんけど車に火をつけるんだ。あとは、河に飛び降りる。浅かったら死ぬと思うけど……」
「……なんでそこまでしてくれるんですか?」
「わからん!」
ガソリンが広がった先に火をつけたジッポを置いた。
「少し離れよう!」
「は、はい!」
俺は沙夜ちゃんに肩を貸して装甲車から離れた。
あれ?なかなか火がつかん……
と思ったら次の瞬間、炎が一気に広がり車が燃え上がった。
そして、
ドン!!!
という轟音と共に爆発した。
それが上手く目眩ましになり、炎で追っ手が一瞬見えなくなった。
「今だ!」
ドオオオン!!!
なんかに引火して大爆発。
(うおっ!びっくりした)
爆風を背中を押されながら俺たちは高速道路下の真っ暗な河へと飛び降りた。
(思ってたより高い……!)
「うおおお……!」




