表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『28番』  作者: コアラ
34/36

『アイアンサイト』

しばらく沙夜ちゃんを宥めていた。

「晃、さっきのやつ逃げちまうぞ」

「ああ。沙夜ちゃんここで待ってて」

「いえ、私も行きます……」

「私は、ここに、残った人、治したら、みんな連れて、戻るね。もう限界」

亜美ちゃんは息も絶え絶えだ。

「わかった。気をつけてね」

そこで研究施設からサイレンがなる

『起爆装置が作動しました。爆発まであと5分。職員は避難してください』

と機械音声が鳴った。

「おっさんと沙夜ちゃんは戻って!俺が行ってくる!」

俺は奥の部屋へ走った。

「おい!待てよ!」

「青島さん!」

静止する声が聞こえたがそのまま走った。

奥の部屋にはエレベーターがあり、屋上で止まっていた。ボタンを押したが……遅い。

この建物はそんなに高くなかったはず!

俺は隣の階段から屋上まで走った。

『爆発まであと4分』

「やばいやばいやばい!早くしなきゃ!」

屋上に辿り着くと、所長はヘリコブターに乗るところだった。

既にプロペラは回っている。

俺は操縦席に拳銃を発砲した。

所長は俺に気づき、拳銃を闇雲に乱射してきた。

俺は素早く、壁を盾にした。

が、違和感がある。

痛い。体が重い。

体を見ると腹部に銃弾が当たっていた。

(くそ!こんな時に!)

俺は壁から飛び出し、再び発砲した。

所長も撃ってきたが、途切れた。

しめた、弾切れだぞ

俺は重い体を引き摺って、ヘリコプターに近づいた。

ヘリコプターは浮かび上がった。

これが最後のチャンスだ。

俺はアイアンサイトに集中してよく狙いすました。


パンッ!


操縦席のガラスに真っ赤な血が飛び散った。

ヘリコプターは浮かんだあとフラフラとバランスを崩し、墜落した。

(どんなもんだい……)

今ので最後の弾だった。

しかし、やばい。

『爆発まであと2分』

この傷で脱出は……無理かな?

俺はその場に座り込んだ。

「畳で死にたかったなぁ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ