『軍用機』
敵がどんどん流れ込んでくる。
俺がアサルトで牽制し、亜美ちゃんがサポート。沙夜ちゃんは温存。
電気室を守る。
敵が多い。
遮蔽物に隠れながら激しい銃撃戦になり、弾がどんどんなくなる。
「おっさん!まだか!」
「ちょっと待ってろ!もう少しだ!」
そして……
格納庫内の照明が消え、オレンジの予備灯が点いた。
落ち着かない色だが、明るさは十分。
「ナイスだ、おっさん!」
それと同時に敵が撤退を始めた。
「なんだ?」
「どうした?」
「敵が退いてく」
不自然な撤退。
沙夜ちゃんの超能力を恐れたのか?
しかし俺の勘が危険だと警鐘を鳴らす。
奥からものすごいスピードで走ってくる人影があった。
「29番だ!!」
しつけー!!またかこいつ!!
とアサルトライフルで撃つが撃たれても突進してくる。
「沙夜ちゃん!」
と叫んだが、沙夜ちゃんが念じる前に俺たちには目もくれず奥へと走っていく。
「な、なんだ?」
戦う気がないのか?
と見送ったこと……これが俺たちの失敗だった。
29番は奥にある、鉄の塊に飛び乗った。
29番が乗るまで気づかなかった。
この施設には秘密兵器があったのだ。
黒塗りの“それ”が立ち上がった。
「な、なんで、研究施設に軍用機があるんだよ!」
「なんだありゃあ!」
「人型戦車だ!!」
4mと大きさはそこまでないが、手には人型戦車専用の30mmアサルトライフルが握られていた。
「沙夜ちゃん!!」
「はい!!」
沙夜ちゃんは念じ人型戦車を潰そうとした。
しかし、人型戦車は微動だにせず、地面や壁が破壊された。
「だ、ダメです!念力の妨害電波かも!」
「今、電気系統麻痺させたろ?!」
「多分、あのロボット自体に載ってるんですよ!」
4mの鉄の塊はホバーの轟音を響かせ猛スピードで地面を滑りながらこちらに向かってきた。
は、はやいぞ!




