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『28番』  作者: コアラ
29/36

『軍用機』

敵がどんどん流れ込んでくる。

俺がアサルトで牽制し、亜美ちゃんがサポート。沙夜ちゃんは温存。

電気室を守る。

敵が多い。

遮蔽物に隠れながら激しい銃撃戦になり、弾がどんどんなくなる。

「おっさん!まだか!」

「ちょっと待ってろ!もう少しだ!」

そして……

格納庫内の照明が消え、オレンジの予備灯が点いた。

落ち着かない色だが、明るさは十分。

「ナイスだ、おっさん!」

それと同時に敵が撤退を始めた。

「なんだ?」

「どうした?」


「敵が退いてく」

不自然な撤退。

沙夜ちゃんの超能力を恐れたのか?

しかし俺の勘が危険だと警鐘を鳴らす。

奥からものすごいスピードで走ってくる人影があった。

「29番だ!!」

しつけー!!またかこいつ!!

とアサルトライフルで撃つが撃たれても突進してくる。

「沙夜ちゃん!」

と叫んだが、沙夜ちゃんが念じる前に俺たちには目もくれず奥へと走っていく。

「な、なんだ?」

戦う気がないのか?

と見送ったこと……これが俺たちの失敗だった。

29番は奥にある、鉄の塊に飛び乗った。

29番が乗るまで気づかなかった。

この施設には秘密兵器があったのだ。

黒塗りの“それ”が立ち上がった。

「な、なんで、研究施設に軍用機があるんだよ!」

「なんだありゃあ!」

「人型戦車だ!!」

4mと大きさはそこまでないが、手には人型戦車専用の30mmアサルトライフルが握られていた。

「沙夜ちゃん!!」

「はい!!」

沙夜ちゃんは念じ人型戦車を潰そうとした。

しかし、人型戦車は微動だにせず、地面や壁が破壊された。

「だ、ダメです!念力の妨害電波かも!」

「今、電気系統麻痺させたろ?!」

「多分、あのロボット自体に載ってるんですよ!」

4mの鉄の塊はホバーの轟音を響かせ猛スピードで地面を滑りながらこちらに向かってきた。

は、はやいぞ!

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