『白いスポーツカー』
車内は和気あいあいとしてたが、俺は思い出しギレしてた。
「あん時、このおっさん、俺ごと後ろの27番撃ちやがったんだよ!?信じられる?めちゃくちゃ痛くて死ぬかと思ったんだから!」
「悪かったよ!もういいだろその話は!」
「沙夜ちゃんどう思う?!大体この人……ん?」
「?どうしたの?」
俺はなんの気なしにバックミラーを見た。白いスポーツカーが唸りをあげて飛ばしてくる。
「げー、今どき走り屋かよ。どんな奴が乗ってるんだ?」
どんどん近づくと次第に俺たちは青ざめた。
「29番だぁぁぁっ!!」
29番は猛スピードで俺たちの装甲車の後部に突っ込んだ。
(こいつ……火傷が増えてる……やはり)
衝撃で車体が地面を滑る。
「おっさん!自動操作切って飛ばせ!」
「おう!」
剛は自動操作を手動に切り替え、車を飛ばす。
しかし、スピードはスポーツカーのが速い。
距離が縮まっていく。
そのまま29番は車を横につけるとサブマシンガンを掃射してきた。
そんな豆鉄砲はこの車に効かない。だがそれより驚く事があった。
「あいつ!武器扱う知能があるぞ!しかも運転しながら!」
「晃!サブマシンガンは中の俺たちが狙いじゃないこっちのミラーやられちまった!」
「おっさん!車のパワーならこっちが上だ!体当たりで突っ込め!」
「みんな掴まれ!」
とハンドルを切った瞬間、急ブレーキで軽々と避けた。
「あいつ運転出来るどころじゃねぇ!上手いぞ!」
俺たちが慌てふためいてる時に、29番はグレネードランチャーの銃口を俺たちに向けた。




