『特別警備』
剛さんから端末を借り、支社に連絡した。
『はい、日本警備、田宮です』
「田宮隊長、お疲れ様です。青島です」
『青島補佐、どうした?非番だろ?』
「ちょっとトラブルに巻き込まれてまして」
俺は事情をすべて話した。研究施設がクーデター起こす気だと、話を盛りながら。
『特別警備だね』
「はい、あと条件がムズいんですが、無償で来れる精鋭集めて欲しいんですよ」
『国の為にって言ったらベテランならみんな来るよ。愛国心やたら強いから』
「で、俺なんですが西東京から向かうのでちょい時間かかります。その間に集めといてください」
『無茶振りだね』
「田宮隊長だから信じてますよ」
『今日は持ち上げるね。君から特別警備なんて天変地異の前触れかな?前回サボってこなかったろ?』
「今回は当事者ですからね」
『サボったのは否定しないんだね。わかった。努力しよう。あ、ところで装甲車なんだが1台ないん……』
俺は通信を途中で切り、端末を剛さんに返した。
「無償で命賭ける連中なのか?」
「酔狂でしょ?」
剛さんが今日は自警団がお前たちを守るから、ゆっくり休めと言ってくれたのでお言葉に甘えることにして、まだ明るいが休むことにした。
「ゆっくりできるの久しぶりだね」
「むしろ、初めてじゃないですか?」
「とりあえず昼寝しよう。朝寝?どっちでもいいか、起きたらまた忙しくなるぞ」
「はい……!寝れるかな?」
「無理にでも寝てね。沙夜ちゃんは切り札だから」
「はい!おやすみなさい」
「おやすみ」
疲れからか、俺たちはあっという間に眠りに落ちた。
起きたら決戦だ。
その時……夢を見た。
29番とオセロをやる夢。
……手強くて、うなされた。




