【番外編】ザウドちゃんの質疑応答こーなー☆Ⅰ
「はいはーい。ムスターハ英雄学年3年3組担任兼魔術科担当教師のザウドちゃんでーす☆」
「ろ、ロレンです」
「ここでは、何だか本編で語る機会がないまま、お蔵入りになっちゃいそうな裏話的なことを話していきたいと思いまーす。よろしく!!」
「……で、なんでオレが呼ばれたんでしょうか?」
「ふっふっふー。いい質問だねロレン少年!それは、今回の内容がロレン少年に関わることだからだよ!!」
「えっ?どういうことですか?!」
「今回の内容は、これ!!」
ばばんっ!!
『統王グラウドレからロレンが逃げている時、「ミノスちゃんやクルストちゃんは訳あって来ないから、」とザウドが言っていたけど、その「訳」って何?』
「――でーす!!」
「あ……、確かに言ってましたね……。で、その来られない訳って何ですか?」
「あたしって、3年3組の担任をやっていて、しかも、魔術科の教師も担当しているんだけど、実は、学園長の身辺警護もしなくちゃいけなくてですねー」
「た、大変ですね……」
「その、学園長の身辺警護を任されている四人が、バルニちゃん・ミノスちゃん・クルストちゃん、そして、あたしなわけよ」
「ふむふむ」
首を縦に振る。
「そんで、ミノスちゃんは不法侵入者の警護と、今回みたいに狼煙が上がらないかどうかの見守り、クルストちゃんは雑魚モンスターが崖を登って来られないように、崖の周辺に常に結界を張っているから、学園側が手薄にならないように、ミノスちゃんとクルストちゃんは来られないってことなのだよ」
「凄いですね……!!クルスト先生に、そんな力があったとは……!!」
思わず息を呑む。
「クルストちゃんは、おっとりしていて天然なところもあるけれど、魔力の強さや保有量では、学園内の教師陣の中では五指に入るくらいの、最強の神官なんだから!!」
「あれ?でも、ザウド先生は駆けつけてくれましたよね?学園長の身辺警護は?」
「あたしみたいな身辺警護を任されている先生たちは、学園長の許可をもらった時と、課外授業等で遠征する時に限り、学園から出向することができるのよん!今回みたいに魔王軍の四天王クラスの大物が来た場合、冗談抜きで都市が一つ滅びちゃうから、学園長から許可をもらってザウドちゃん参上☆しました!!」
「なるほどなるほど……。あれ?」
「どうかしましたロレン少年?!この機に、ザウドちゃんの年齢から出自まで、ばっちり聞きたまえよ?!」
自身満々に胸を叩くが、肝心の胸に迫力がないのは残念である。
「ミノス先生やクルスト先生が学園に残るのは分かったけど、どうしてバルニ先生は来なかったんでしょう??」
「ぎくっ!……勘が鋭いねロレン少年!!」
「もしかして、バルニ先生が剣術科の担当教師で、バルニ先生が抜けると手薄になるからとか?」
「いやー、あのですねー、そのー」
「???」
首を傾げる。
「グラウドレが来たのって、二日間休日があるうちの初日だったじゃん?実は、少年たちがオリエンテーションをやっていた日の夜、バルニちゃんがお酒を持ってあたしの部屋にやって来てですね、「ま、休みが二日あるからいっか!!」ってことで、二人で夜通し飲んでいたんですよ」
「バルニ先生の方から誘ったんですか?!」
「んで、バルニちゃんって、あたしに勝負を挑んでくる割には酒が弱くて、あたしが切り札とばかりに、アレク少年から盗ん――こほん、アルコール度数の高いお酒を出してバルニちゃんに飲ませたら、顔を赤くしてそのまま倒れちゃいましてねぇ」
「今何か言い掛けませんでした?!」
「気のせい気のせい。で、バルニちゃんは二日酔いで深い眠りに就いていたので、残念ながら来れませんでしたとさ。という顛末」
「学園長の身辺警護をしている先生が、二日酔いで潰れていていいんですか……」
「いーのいーの。あたしたちだって先生や護衛役である前に人間なんだから、これくらいのことは平気なのよー。ま、学園長には、めっちゃ怒られたけど!!」
反省する素振りもなく、剽軽な声色で答える。
「さて、ザウドちゃんの質疑応答こーなー☆は、今回は終了!!不定期で開催するかもしれないから、覚悟したまえよ君たちー!!」
「……と、まぁ、こんな感じでやっていくらしいから、これからもよろしくな!!」
「以上、ロレン少年とザウドちゃんでしたー」
「と、まぁ、質問が来そうな部分を答えてみたんだけどね、如何せん、感想もレビューも評価も全然来ないのよ。だから、ザウドちゃん暇暇なのさー」
「??何の話をしているんですか?」
「ううん。こっちの話!!……と、いうわけで、今度こそ本当に終幕!!また質疑応答こーなー☆で会いましょう!!」




