2.砂の果実。 利害。 4
……全てには
全てには、そう。
全てには、キッカケがある。
それを決める瞬間がある。
あるとき、宇宙は爆発することを決めた。
そうやって、全てがはじまったんだ。
あるとき、決めたんだ。
そうやって、全てがはじまったんだ。
以前の世界では信じられていなかったが、過去のある時点で、それが真実とされた。
でも、そして今は、もう。
それは巧妙に偽装されていた。ラボの実験を反映した偽装で在るため、その意味では真実だった。だから、人々は長い間気づくことはなかった。ラボで真実を探る科学を信仰していた人々は。
そして全ては、再び繰り返され、完全に解らなくなってしまった。オリジナルとコピーが。模倣と起源が。混然と一体になってしまったのだ。
今……今、なすべきことは何なのか?
コピーの駆逐?オリジンの保護?或いは……いや、そもそも、模倣者達は、間違っているのか?誰が答えを知っているの?
あぁ……。
あの光は何だったんだろうか。何故、私は助けられたのだろうか?ヒトは、ただの略奪者では無かったのだろうか?
……私は何故、自由になれたのだろうか。
彼女は大空から呟いた。小さな小さな彼女は、微かに呟いた。誰の耳にも届かない、その、一言を。
彼女は大空から更にその上の大空を見上げる。無限の大空だ。見下ろす。有限の大地だ。
……私は……どちらに……。
彼女は、呟き、迷いながらも、ゆっくりと……吸い込まれるように……
そして、降りていった。そう。いずれ滅びる……模倣者達の世界に。




