表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伝染呪  作者: にょん
24/28

昔話

この章は地の文が、プロローグの記者になっています。

「その人に助けられてね。そうして、気づいた時には村からずっと離れた町の病院だった。何日したら警察が来て、村で起こったことを話したわ。村で生き残っていたのは私と折原だけだった。何日も飲まず食わずだった折原は衰弱していたのね。取り調べ中に心臓発作で死んだ。なんの調書もとれないまま、折原を犯人にしてこの事件はお終い」

 長い昔話は、そこで終わった。正直拍子抜けだった。日向朝子が語ったのは、公にされている事件のあらましとほぼ同じだった。まぁ、内容の焼き回しなんてよくあることだ。晩年の本人が語ったとタイトルをつければ、少しは目を引くだろう。

「本日はありがとうございました。早速、本社に帰って記事にしたいと思います」

 席を立ち、一礼すると朝子がクスリと笑うのが聞こえた。

「あら、今日は真実をお話しすると言ったのに。もう帰られるんですか?」

 その言葉に顔をあげる。

「それは……どういう?」

「言葉の通りよ。あの夜本当は何があったのか。教えてあげると言っているの」

「知っているんですか?」

「ええ、ワタシはね。知っているのよ。全部」

 再び椅子に座り直す。朝子はそれに微笑んだ。

 死にかけの老婆とは思えぬほど、朝子は妖艶に笑っていた。

次回真相編、第二章スタートです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ