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新しい街

 こんにちはリフィアです。ただいま獣人モードの私は目的地であった街に来ております。

 いやー、ここまで来るの大変だったよ。途中で食料が尽きたりウルフに襲われたり、ゴブリンの群れから冒険者達を助けたりもしたねー。助けた後少し一緒に行動したけど、その日の夜にまさかあんな事になるとはね。これは後々、話に上がるから今は置いておこう。


 さて、街に着いたらまずやろうと思ってたことがある。それはこの街の冒険者ギルドに行くことだ。

 ・・・お金がないんですよ。そう、お金が。とは言ってもすぐに入ってくる予定なんだ。私が持っている袋に大量にお金の元があるからね。だから冒険者ギルドで換金と依頼の達成でもしてしまおうかなと考えている。


 冒険者ギルドは・・・どこだろ?いや、さすがに全然分からない訳じゃないんだよ?街の中に入るとき門番の人に聞いたんだ。

だけどね、忘れた。だってさーこの街広すぎるんだよ。街の端から端へまっすぐ歩いたら一日掛かるんじゃないかな?まあ、この街の形がおかしいだけなんだけどね。


 この街は『ジビシャ』っていう噛みそうな名前で、谷の中にできている。鉱山の街として有名で、ドワーフが多い。まあ、定番だね。私の武器とかも新調するのもいいかも。

 家のほとんどは壁に掘られたもので、谷の上から谷底まで繋がるように家と橋が繋がっている。こういう所は観光にピッタリだろう。


 街に来てから半日くらいかけて冒険者ギルドを見つけた。まさか入った場所のすぐそばだったなんて、探し回った時間を返してよ。


 冒険者ギルドも壁の中にあるけど中の様子は壁の中とは思えない作りになっている。岩肌が剥き出しかと思ってたけど、床はフローリングになっていて壁はまるでログハウスかと思えた。結構盛況してるようで、冒険者らしき人や依頼のために来ている鍛冶屋のドワーフもいる。

 私は中に入って近くの女性が担当しているカウンターに向かった。


「素材の買取をお願いしたいんだけど」

「素材の買取ですね。それでしたらあちらにある買取カウンターで行ってます。討伐部位などもある場合でも一括でできますが、後でこちらのカウンターに来て頂けるとギルドカードの更新もできますので、ぜひご利用ください」


 カウンターによって扱う仕事が違うんだね。面倒だけど買取カウンターに行こう。

 買取カウンターはさっきのカウンターよりも大きい造りになっている。ここは男性が担当のようだ。


「いらっしゃい。素材の買取かな?それとも何か買いたいものでも?」

「素材の買取だけど、ここで買い物もできるの?」

「ええ、素材の売買がここでできることです。では、売りたいものを出して頂けますか?」

「いいけど、多いよ?少なくともこのカウンターには収まらないと思う」

「手荷物が多いようには見えませんが・・・ああ、アイテム袋ですね。できれば少しずつ出して貰えませんか?他の場所は現在使用中なので」

「少しずつね、分かった。じゃあゴブリンから出していくね。」


 私は袋からゴブリンの死体をとりあえず三体出す。


「ゴブリン三体ですか。ゴブリンの素材はあまり価値がないので、討伐報酬と魔石の値段から、解体費を抜いて一体につき銅貨十五枚です。」

「そうなんだ。あと四体あるけどそれもお願いしてもいい?無理だったら次の魔物を出すけど。」

「まだあるんですか。さすがに多いので直接解体所まで運んでいただけませんか?ここで出すよりは時間がかからないと思いますので」

「わかった。じゃあ案内お願いね」



 案内についてきた解体所は少し寒く、今も何人かの人が解体をしている。匂いは結構あるけど私としては問題ないレベルだ。むしろ・・・っと、ここは抑えないと。


 男性はそんな私の様子を調子が悪いと見えたらしく、体調を気にしてくれるのでそういう事にしておこう。さすがに気分が高ぶってきたとか言ったら変な人だと思われるだろうしね。


「もう大丈夫です。それで、ここに出せばいいんですか?」

「はい。早く済ませてここから出ましょうか。」

「えーと、ゴブリンが七体とウルフが三体・・・」


 次々と袋から出していく。広さはあるので積む必要はなく横に並べていった。いよいよ最後に出したのは


「これは・・・オークですか。」


 これは例の日に倒したオークだ。夜の見張りをしていると、私の索敵範囲に何か引っ掛かったから見に行けばオークが一体いたので、せっかくだからと戦ってみた。さすがにウルフの状態では倒せないと思ったから、獣人モードで倒したんだよね。

意外と強くて倒すのに時間が掛かっちゃったから、ギリム達がやってきてとっさに逃げたんだ。ああ・・・ご飯奢ってもらいたかったな。


「これで最後だけど、いくらになる?」

「そうですねウルフの状態はいいですし、オーガも素材や食料として人気がありますから少し色を付け、全部で銀貨十枚ですかね。ああ、これはあくまで素材だけの値段ですので討伐報酬は専門のカウンターで受け取ってください」


 討伐報酬を受け取るための討伐証明書と銀貨十枚を貰って、解体所を出る。出るときに「今日は徹夜だー」とか聞こえた気がするけど、私には関係ないことだね。まあせいぜい頑張ってくださいな。

 私は初めに訪ねたカウンターに行く。


「無事に買い取ってもらえたようですね。それでそちらが討伐証明書ですか?」

「うん。常設依頼じゃないのもあるけど大丈夫かな?」

「討伐の証拠があれば常設依頼でなくても報酬は受け取れますね。依頼を受けて頂ければ管理がしやすいので、定期的に出しているのですが、狙った魔物を狩ることは発見報告でもない限り難しいですからね。」

「この討伐証明書が証拠の代わりになるってことね。じゃあ報酬お願いします」

「かしこまりました。ゴブリンが七体とウルフが三体、あとオークが一体ですか。えーと、合計で銀貨三枚と銅貨三十枚になります。あと、確認のためギルドカードの提出をお願いします」


 素材の買取と合わせて銀貨十三枚と少しだね。あと、ギルドカードか。今の職業が表示されるから冒険者にでも変えてから渡そう。


「では、手続きを行いますので少々お待ち下さい」


 そう言ってカウンターの奥へと入っていった。その後しばらくしてから戻ってきてギルドカードを返してもらう。ギルドカードはパッと見変わったようには見えなかったが、ランク表示がFからEになっていた。


「ランクアップ条件が達成されてましたので、ランクをEへと上げておきました。ところで、何か他にご用はありますか?」

「いや、大丈夫だよ。・・・そうだ、美味しい食事が出る宿屋ってどこかあるかな?」

「食事が美味しい宿ですか。それでしたらここを出て右に行くと風見宿という宿があります。そこではギルド員に対して割引も行ってますのでオススメですよ」


 なるほど、冒険者ギルド管轄の宿ってことかな?本当に美味しいかはわからないけど、宿屋探しもめんどくさいし安くもなるみたいだから、とりあえずそこに行きますか。

 そんなわけで、数日分の生活費を手に入れた私は美味しい食事を求めて外に出た。

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