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黒幕の先手

すみません絶不調です大泣

いよいよ?久々に?お目見えです笑



「ああ、そうだ。ジル」



班演習後の柔軟体操中にふと、思い出す。



「んー?何だ?」


「卒業後の進路は決まっているのか?」


「おいおいルフェ!俺らは騎士団に決まってんだろーがっ!」


「お前に聞いていない」



口を挟んできたシャイムに返せば、ジルが朗笑する。



「もちろん、騎士団を志望しているが、ルフェはどうなんだ?」


「私は、祖国に帰る」


「……えぇー?!帰るー?!」


「はっ、?!騎士団じゃねぇのか…?!」



シャイムとカイの叫び声が耳に刺さる。



「…休暇中に、色々あっただろう?それが、理由だ」


「……、ああっ?!あの変な野郎に付きまとわれたアレじゃねぇか?!」


「そうかそうか!!アレかっ!!って、え?!ソイツのせーなのか?!」


「いや違う。いや、違くはないか…」



もう少し、踏み込んで話しても、問題ないか。



「あの時は、都合の悪い奴に出会したと話したが、実は命を狙われていた」


「………、はあぁぁぁああ?!?!」


「え?!どっ……、えぇーー?!」



目を引ん剝いて驚く二人。

ジルはじっと、私を見詰めている。


領主子息の顔を知る者もいる為、気軽に外に出られない事をすっかり忘れていたと、あの日はそう誤魔化したが、ジルは嘘だと気付いていたのだろう。



「だから私は、この国で働く事が叶わない。それに、元々祖国へ戻る条件で士官学校に入学したからな」


「……そう、だったのか」



遠くを見るような目をして、呟くジル。

やはり、何か引っ掛かっているようだな。



「いやいや…えぇー……オレは、国の話はよく分からねーけど……学校にいる間は、安全って、ことなんだよな…?」


「ああ。そういう事だ」



速答すれば、ほっと胸を撫で下ろしたシャイム。



「……なんだかよ…ルフェが、本当に領主の息子なんだと今、改めて思ったわ……」


「たしかにたしかに!なんだったか?ゴレイソクサマ?は、やっぱスゲーしエライ人なんだな!」



いや…御令息様は嫌味なのだけれど…騎士団を希望しているとはいえ、貴族の回りくどさを教えておいた方が良いだろうか…



「そういやぁ、あん時、コルガーも盗人を見つけただとか急に飛び出してよ、警備兵に声かけに行って変だったよなぁ?」


「そうそう!今思えば変だったわ!つーか、コルガーも帰るのか?!」


「ーーお~なんだぁ?陰口か~?」



聞いていないと答える為に口を開けば、当人とディート達がやって来た。



「ちっげーよ!!進路の話だっての!!」


「シンロ~?俺は教えねぇよ~?」


「なんでだよコルガーッ!!」



戯れ合い始めた連中を横目に、ジェイとクラウ、ディートに近付く。



「お疲れ。班演習はどうだった?」


「ルフェっ!!聞いてくれよっ!!ディート殿、スッゲェんだッ!!」


「いやホッッッントにハンパねェ!!」



目をキラキラと輝かせ、演習でいかにディートが物凄く格好良かったかを、語る二人。


まったく…同じ班になったと知らされた時は、あんなにもおっかないとコルガーに泣きついていたというのに。今や完全に、ディート信者だ。まあ、男が惚れる男とはまさにディートのような者のことを言うのだろう。



ディートを一瞥すれば、対応に困っているような表情だった。それはそれで、愉快な反応だ。



「あ。そういえば…次は科目変更だったか?」



肩を回していたジルの呟きに、はっとする面々。



「そうだそうだ!のんびりしてる場合じゃねーよ!」


「午前ぶっ通しの演習もキツいけどよ、この後に座学は修行だなぁ…」


「おいおい、お前ら、寝るなよ?」


「わーってるよ!ジル!お前の期待は裏切らねーっての!」


「オマエそー言って寝てたら告げ口すっからなァ?」



騒がしい連中を背にし、腕を伸ばしながら教室へ向かう。



たしか、課外授業だったか。

今年度からの試みらしく、全組合同の班演習も昨年度はなかったとの話で。どちらも教官長による改革らしい。


教官長、か。恐らく陰で糸を引いている人物。見当をつけている、あの御方であろうか?


まったく…一体、最終的な目的は何なのだろう。ウィーによれば、私達の学年は段違いな技能を身に付けているとの話だけれど、底上げする為だけが理由ではないだろう。



「ああ、ルゥさん。皆んなも、お疲れさま~」


「お疲れさまです」



着席しているウィーとエディソンからの労いの言葉に、各々がお疲れと返しながら椅子を引く。



「課外授業って、何だろうね?」


「ウィーにも分からぬ事があるとはな?」



口角を上げてウィーに笑顔を向ければ、心外だねと、笑みを返される。


しかし実際、ウィーは情報通なのである。微笑みを武器に社交を熟す姿が目に浮かぶ。



「ーーーーさてと」



全く、気配がしなかったーー


ーー転瞬、時が止まる。即座に一同が起立、敬礼をする。



「おお~!流石、黄金世代だなあ?」



音もなく現れたその御方は、教壇に立ち、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。



ついに平民メンツの名前が出ました笑

というか何人ぐらいいるんでしょうかね?後2人くらい?(適当)

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