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いいよ!もう何でもイイよ!どうでもイイ!全部イイ!全部OK!ぜんぶ好き!大好き!あいしてる!あいしてる!あいしてる!最高!みんなああああーッ‼!ありがとうーッ‼!あいしてるああああああーーッ‼‼‼‼笑  作者: 好き!好き!好き!好き!好き!好き!大好き♡!かわいい♡!愛してる!愛してる!愛してる!愛してる!愛してる!愛してる!絶対に愛してる♡!笑
第5章

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いつもより深く(平岡大志)

 ハァハァ、ハァハァ……。


「アーーーソーーーブーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」


 門の外から、思いきり名前を呼んだ。


 すると、『なんでインターホン押さないんだよっ!』と、すぐにドアが開き、アソブが出てくると思ったら――制服を着た知らない男が出てきて、「なんだその恰好は!? 何でそんな汗だくなんだよ!?」と目を丸くしていた。


 白い肌、パッチリ二重の目にシュッと吊り上がった細い眉毛、まるで異世界アニメの主人公みたいな髪型をした超イケメンだ。


 誰なのか分かんねえけど、とりあえず「おはようございます」と頭を下げてから、アソブくんはいますか? と聞いたら


「僕だよ」

「え?」

「アソブだよっ」

「アソブ?」

「そうだよ」

「ええええええええええええッ!!!」


 びっくりしたぜ。

 だって全然別人なんだもん。


 何があったんだよって聞いたら、昨日、ハネジュウと鈴木が家に遊びに来ていて髪を切ってもらったんだって。

 それでついでに眉毛も整えてもらって、お化粧の仕方も教えてもらったんだと。


「え~、いいな。よかったな。すげえ似合ってる、かっけぇ」

「え、そうかな……」

「うん。アニメの主人公みたい」

「……あ、ありがとう」


 そんなときだ。


「あっ! たいしおにいちゃんだぁ~!」


 開いた玄関のほうから、やけに元気な声が飛んできた。


「よう、ミチ、おはよう! 元気にしてたか?」


 オレが片手を上げると、ミチちゃんは「キャハハァァ~!」と喜びの声をあげ、すぐに玄関を下りて、あわててサンダルを履いて、トコトコトコと、オレに突進する勢いで向かってきた。


 それで、しゃがんでハグしてそのまま持ち上げ、ぐるんぐるんとコマみたいに回転してやったら「キャハハハハァ~ッ! キャハハハハァ~ッ!」と大喜び。


 7回転くらいしてから下ろしてあげたら、「もっとやって~」と両手を伸ばしてねだってきたので、また抱っこしてぐるぐる回った。


 そしたら玄関のほうから「大志くん、おはよう~」と声がした。


 アソブのお母さんだ。


 頭を下げてあいさつを返したら、「どうしたの、その恰好」と言われたので、「今日からプールがあるんすよ」と返して「あ、アソブに言うの忘れてた!」と思いだした。


 それでアソブに「今日からプールだぜ。水着持ってるか?」ときいたら

「たぶん、あると思う……」って


 それでお母さんが「そうだったの? じゃあ、探してみるわね」と家の中に入っていって

 アソブも「ごめん、ちょっと待ってて」と家の中に入っていった。


 それで待っている間に、ミチちゃんが肩車してというので、肩にのせてその辺を歩き回ってあげたら、ご機嫌になってたどたどしい歌をうたいだしたので、何の歌? と聞いたけどはっきりと答えてはくれなくて、たぶん保育園で習っているんだろうなって思って、適当に真似して一緒に歌いながら踊っていたら、アソブが戻ってきた。


 制服姿のままだ。


 だから「どうした、水着なかったのか?」と聞いたら

「あったよ」


「じゃあ、なんで着替えてねえんだよ」


「着替えるわけないだろっ。ていうか、逆に何でおまえはもう着替えてるんだよ。普通は学校で着替えるだろ」


「今着ておけば後で楽じゃん。着替える手間が省けて」


「そうかもしれないけど、ダメだろ。怒られるだろ」


「大丈夫だよ」


「何が大丈夫なんだよ」


「今年からOKになったみたい」


「は?」


「エスジーディーなんとかっていうやつの一環で、クールビズがどうとかなんとか」


「なに言ってんだ?」


「洗濯物を極力減らして環境にやさしいとかなんとかどうとかでOKになったって」


「どこ情報だよ」


「野救部の先輩方が言ってた」


「本当か?」


「うん。とにかく何でもいいから早く着替えて来いよ」


「何でもいいって……」


「オレ朝練があんだよ。早くいかないと。もうすぐ地方大会も始まるし、遅刻するわけにはいかないんだよ。だからほら、行って行って、着替えてきて」


「えぇ……」


「なんならここで着替えてもいいけど? ここで着替えるか?」


「なんでだよっ、いいよ……」


「だったら早く行って来い」


 アソブは納得がいかない様子だったけど、しぶしぶ家の中に戻っていった。


「はやく。いそげ~!」

 

   ▽   


 少しして。


 水着に着替えたアソブが戻ってきた。


 オレと同じ、学校指定の地味なパンツ。


「お、来たか。よし、じゃあ行こうぜ」


 ミチちゃんを玄関の中まで送り、お別れを言って、「バイバ~イ」と手を振って出ていこうとしたら

 

「ちょっと! 待って! 忘れ物!」とアソブのお母さんが家の奥のほうから小走りでやってきて


オレに向かって「はい、これ」と、透明の袋に入れられた白い服みたいなものを差し出してきた。


「なんですか?」と、とりあえず受け取って、近くでよく見たら、


 新品のように真っ白になった野救のユニフォームが、綺麗に折りたたまれて入っていた。


「あっ、オレのユニフォームだ! すっかり忘れてた!」


 汚れてズタボロになっていたユニフォームを、アソブのお母さんに預けていたんだった。


「大志くんが来たら渡してって、アソブに言ってたのに。すぐ忘れるんだから」


 袋から出して広げてみたら、上着もズボンも縫い目が全然目立たなくて、あんなにボロボロに破けていたとは思えないほどきれいに元通りになっていて感動した。


「お母さんが縫ったんですか?」


「そうよ」


「……すごい」


「うふふ、ちょっと雑なところもあるけど。遠目に見たらわからないでしょ」


「……新品みたい。ありがとうございますっ!」


『頭を下げるときは深く。帽子は取れ』と監督に教えられてからいつもそうしているけど。この時はいつも以上に深くお辞儀した。


「それじゃあ、がんばっていってらっしゃい」


「行ってきますッ!!!!!」

「行ってきます……」

 

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