日本で手術
青島「詩織さんは、日本で検査や手術をされるんですね、僕も陰ながら応援しますので役にたつことが有ったなら協力しますよ」
「青島先輩は、つい先日まで日本に居たのですよね」
「1ヶ月前までは、日本の埼玉県に住んでいました。」
「私は小さい時に一度日本の熱海に行ったの、でもほとんど日本のしきたりや、生活様式を知らないから、少し不安なんですよ」
「大丈夫ですよ、ここの日本学校での生活とほとんど変わりませんからね」
「ホントに大丈夫でしょうか」
「僕もクリスマスから正月休みは日本に帰りますから、詩織さんが良ければ、お見舞いに伺いますよ」
「有り難うございます、青島先輩も正月休みは日本へ帰られるんですね、病院に入院したら、メールしますから、寂しく成ったらメールしますね。」
「解ったから、涙を拭いて下さい。」
詩織は、青島先輩に話ながら涙が頬をつたって零れ落ちた。
青島先輩は、鞄からハンカチを取り出して、詩織の頬をそっと拭いた。
「先輩私日本へ行くのはホントは少し嫌なの、だって…優しい友達と別れたくないもの… 」
「君の気持ちも十分に解るけど、でもドクターが日本での治療がベストだと判断したんだろう」
「うん…そうなんだけどさ・・・・」
「なら、ドクターを信じて日本での治療を済ませて、ここに戻って来なよ」
「先輩、ここに戻るって、病院にですか?」
「君は、・・・・こっちの学校に決まっているじゃあないか」
「ですよね…」
「ああ、早くクラスメイトや先生に君の笑顔を見せるんだ、その為にも1日でも早く治療をして戻れる様に頑張って下さい」
「青島先輩…有り難うございます」
青島先輩は窓際に綺麗に咲いているクリスマスローズを見つけて。
「誰からのプレゼントですか、真夏のクリスマスローズも素敵ですね、日本は寒い冬だけど、オーストラリアは真夏なんですよね、俺はまだ慣れて無いから、複雑な気持ちです」
これは木村先輩からのプレゼントなんです、何でも花言葉が(不安を取り除くや安心させる)なんですって、私にぴったりだと花屋の店員さんに言われたから、買って来てくれました」
「詩織さんは、隠せない娘ですね、そこまで話して頂けるんですから」
詩織は、青島先輩に少し余計な事まで言っちゃつたと思い、赤面した。
青島先輩と話をしているところに、お母さんと尚美と信子が食事を済ませて病室に戻ってきた。
母「青島さんお見舞い有り難うございます」
「いいえ、遅くなってしまい申し訳ありません」
詩織「いいな〜尚美何を食べてきたの?」
尚美「詩織の大好物のオムレツじゃあ無いから、安心して、サンドイッチにオニオングラタン、コーンスープでしたよ」
信子「青島先輩、詩織の処に来るの、遅すぎますよ、もっと早くに来てくれなきゃ、詩織が寂しく、可哀想でしょう」
「信子、そんな事まで言わなくて、いいの!先輩も忙しいんだから」
青島「ゴメン!もっと早くにお見舞いに来るべきだったんだけども、木村君に悪い気がして、来れなかったんだ」
母「青島先輩ゴメンなさいね、若い娘達は直ぐに思っている事を口に出すから、許してあげてね」
「俺なら大丈夫ですよ、また日本へ行く前にお見舞いに来ますね、今日はこれで帰ります、詩織さんお大事に」
青島先輩は、帰ってしまった。
尚美「信子、青島先輩帰ってしまいましたね」
詩織「そうですね!帰っちゃいました」
「なになに?私が帰したみたいな言い方は?」
尚美「信子が青島先輩に変な事を言っちゃいましたね」
「私は、ホントの事しか言ってないよ」
「あらあら!喧嘩はしないの仲良くしましょう」
「そうですよ、詩織のお母さんの言う通りです」
詩織「帰ってしまったのは仕方ないでしょう」
信子「はい、では午後の授業に入りますよ」
母「お二人さん、宜しくお願いいたしますね、私は一旦家に帰ります。
」
尚美「後の事はお任せ下さいね」
詩織夕方までは期末テストの勉強を尚美と信子に教わった。
BGMにAKB48
作詞秋元康
作曲成瀬英樹
(真夏のクリスマスローズ)を聴きながら勉強をした。
一方・・・木村翔太サイド
土曜日の朝翔太は期末テストに備えて朝から自宅で勉強をしていると、結香から携帯電話が入る。
結香「翔太おはよう、期末テストの勉強してるのかな?私も今勉強しているんだけども、解らない処があるから、教えて欲しいんだけ、気晴らしも兼ねて一緒にモーニングコーヒーでもしたいな、どうかしら」
翔太「ああ、少しの時間なら良いよ、俺も勉強に少し飽きたからな、(カフェローズ)に10時頃行くから、それでいいか?」
「有り難う、私行くから必ず来てね」
「ああ、行くよ」
翔太は、気分転換にしようと、カフェローズに向かった。
結香は、翔太に逢える喜びに胸がときめきいて、時間より早くカフェローズに向かった。
少しでも、詩織から自分に翔太の気持ちを取り戻したい一途にあれこれと作戦を考えての行動をする事にした。
結香は翔太の来るのをハラハラ、ドキドキしながら待っていた。
来たら何を話そうか!?私に気持ちを向けさせなければ成らないから・・・
カフェの外を眺めていると、こちらに向かって歩いている翔太を見つけた。
一気に心拍数が上昇する
翔太はドアを開けて店内に入り、辺りを見回して結香を見つけた。
目が合った結香は更にドキドキした。
翔太は近寄って声を掛けてきた
「結香おはよう、今日は何の用が合ったのかな?ホントに勉強を教えて欲しいのかな!?」
翔太の一言に、心の内側を全て見透かされた思いがした。
結香「何で、解ったのよ!」
お前の顔を見たら直ぐに解るよ、顔に書いて有るからな」
「そんなこと、無いもん!?」
「結香は単純だから解るんだよ」
「翔太だって、近頃変わったね、ブランド思考の貴方がいつもカジュアルな格好しかしなくなったしね」
「別に良いじゃないか、俺の勝手だろう」
「それが、翔太らしく無いって言っているね、きっとあの娘のせいでしょうけどね」
「違うよ、詩織さんのせいじゃあ無いからな」
「ほら、やっぱりあの娘の為なんだね」
「うるさい!!もう言うな…」
「駄目よ、私も全て知って要るんだから、もうあの娘と付き合うのを辞めたほうが翔太の為よ」
「詩織ちゃんは、もうダメなんでしょう。」
「何が!!ダメだって!?」
「私全て知っているって言ったでしょう、あの詩織ちゃんは、足首の腫瘍の再発で日本へ行ってから、切断の手術を受けるんでしょう」
「だから、どうしてダメなんだ!!」
「オリンピックにもう出れなくなると言っているの、翔太もそれぐらい解るよね、せっかく代表に選ばれても、出場出来ない事になるでしょう」
「たぶんな!俺にどうしろと言うんだ、詩織さんの悲しみをお前は解っているか?」
翔太は結香の話を聴きながら、考え込んだ。
俺はこれから詩織さんの為に何が出来るのだろうか?
傍にいてあげられない、詩織さんは日本へ行くのだから…。
手術をして、こっちに帰った後に…、俺は詩織さんにどう接してゆくべきなのかと…。
結香は、翔太の何気ない悩み事をしている顔を見て、もう少しで、私の事に気を向けられるとにわかに微笑んだ。
突然翔太は、結香に話し出した。
「話しは、それだけなら、俺は帰るぞ」
「待って翔太!もう一度冷静になって考えて見なさいよ、私なら一生翔太に尽くしながら仲良く何も心配なく生きて行けるわよ」
「うるさい、もう用事が無いなら帰るぞ、じゃあな」
「翔太、ちょっと待ってよ、よく考えてね、私はずっと待って要るからね」
翔太は、結香の投げ掛けた言葉を聞きたく無く、お店を飛び出して家に向かった。
結香は一人お店で此れからの事をどうすれば、翔太が詩織から、私に気を向けられるかを思案しなからあれこれと、寂しく考えている。




