つづき
翔太との楽しい時間が過ぎた後には、寂しい一人ぼっちの夜が来る。
1日ベッドの中で寝ても覚めても手術の事を考えると怖くなる日々が続いているからである。
私の足首はどうなっちうんだろうか?
ベッドの毛布を捲り足首を手で触った。
自分の足首がまだある事を確かめた。
せっかく掴んだオリンピック代表の夢
やっぱりオリンピックは無理何だろうな…。
日本に行ったら、しばらく友達やクラスメイトに会えなくなるな…。
翔太さんの笑顔を見れなくなるな…。
今までのスイミングクラブでの練習は何だったんだろう、意味があったんだろうかな…。
気をまぎらわす為に信子から貰った授業中のノートの写しを眺めながら試験勉強をした。
毎晩考えるだけで枕を涙で濡らしてしまう日々が続いていた。
翌日の土曜日朝から尚美と信子がお見舞いに来てくれた。
「おは〜元気そうじゃない」
「信子はいつも元気だね」
尚美はバックを見せて
「は〜いこれは何でしょうか?」
詩織「多分、教科書とノート」
「ピンポン!正解です」
尚美「今日は詩織の為に期末テストの勉強を一緒にするために朝早くから来ました、は〜い強制ですよ」
信子はベッドの布団を退かしてテーブルをセットした。
尚美は、カバンから教科書と授業中に書き写したノートをテーブルに置いた。
信子「今から私が先生ですよ、信子先生と読んで下さいね」
「はい信子先生」
「よろしい」
「では、数学から始めます、教科書を開いて下さいね35ページです。」
詩織は、信子の言う通りに教科書を開いて、ノートを見ながら勉強を教わった。




