旅立ち
よし、これで準備はバッチリだな。
あとは学校に寄って申請をしなければな。
魔法学校には他の国へ行く事がある生徒に対し
休学制度をとっている。ある程度成績を取っておけば
申請をすれば学校を休むことができる。
「4ヶ月の休学ですね」
「はい、お願いします」
職員に申請を渡して俺は学校を出る。
途中で花を買い広場へ向かう。
ユウヒがいた記憶が皆んなから消えたとしても
俺は忘れない、俺が忘れない。
花を供えて俺はクライルをでた。
最短ルートで1ヶ月か長いな。
アリスカラに行くには3つの国を越えなければいけない
大国である豊穣の国ナスラク、ナスラクには及ばないが大きい国である財宝の国ブランジュ、小国である、
鍛冶の国リタールク。
中でも問題はブランジュだ。ブランジュは財宝の国。
国内のすべての生活品はブランジュで無理やり賄っているため物価が高いらしい。そのためクライルの物価の約7倍ほどになっている。他の国は魔法陣を使って移動するにしても、ブランジュは徒歩移動しなければいけない。魔法陣はある程度の距離を移動できるが使用には魔法陣の制作者に金を払い使用料を支払う形で
移動をする。ブランジュの物価ではどれだけかかるか
わからないため徒歩で行くしかない。
まあ魔法陣がなければほとんど徒歩移動だが。
現在俺は、砂漠を歩きながらナスラクに向かっている。ナスラクまで約400km、国境には砂漠がつながっているため魔法陣が書かれていない。
暑すぎる。軽い服装で向かっているがやはり暑い。
水は魔力でどうにかなるとして問題は食糧だ。
この砂漠には動物や魔物が住んでいない。
そのため討伐して食糧とすることができない。
一応、保存食を持ってきたことは正解だったな。
ただ3日分しか持ってきていないからな。
400kmをもっと早く移動しないといけなそうだ。
スキルを利用してみるかな。
「付与対象 窒素 範囲 俺が動いている範囲 能力 凝固」スキルで窒素を凝固させることで砂に
足を取られることなく移動できる。
ただこれだけだとまだ早くならなそうだ。
「付与対象 砂 範囲 俺が動いている範囲 能力
蓄積と解放」
砂に魔力を流しながらその魔力を勢いよく解放する
ことで高速移動できる。
あ、そういえば凝固させたの忘れてたな。
解除っと、正直蓄積と解放だけで早く動けているからな。一歩で100mは移動できるのはだいぶ時間を
短縮できる。このままナスラクに向かおう。
ん?なんだありゃ。スキルを使ったときから数時間。
前の方にだれかいるな。この砂漠は誰も通りたがらないから珍しい。そもそも俺が通っているこの
アリスカラまでの最短ルートは砂漠経由だが
他の国に行き魔法陣を経由してだいたい2ヶ月かける
のが一般的なルートだ。俺は早く強くなりたい。
ユウヒの為にも俺は強くならなきゃいけない。
頭に角のようなものがついている。魔族の類だろうか。少し離れてあるくかな。あっちは気づいていない
みたいだし。ん?なんでこっち振り向いてきてんだ?
疑問を持っていると凄まじい魔力の反応があった。
うわっ危なっ!飛んできたのは高濃度の魔力弾。
「,?¥@&!?(/.,?’€$£*^%*€^」
知らない言語をはなすそいつ。魔族であることは
わかっている為、あらかた予想はついている。
魔族がおもに話す言語、魔性語だ。
チッまた魔力が集まっている、命中すれば即死か。
スキルの発動が先かあいつの魔力弾が先か。
考えていると魔力弾がとんできた。
避けるか、受け流すか。避ける?右?左?
俺の剣では受け流せない。どうすれば。
試すしかない!
俺は杯に蓄えられた魔力を一部解放する。
魔力を壁代わりにすることで俺は魔力弾を
ギリギリで受け切る。
「っ危なかったー」
「#^%**<~<$$^~|€£>,?!<~,」
攻撃を受けきることはできそうだがそれもギリギリ。
相手は格上。奴を仕留めるのはもってのほかだ。
つまり、選択肢は一つ、逃げる。
また魔力弾を撃ってきた、どんだけ魔力の充填速いんだよ。また魔力を壁代わりにした俺は弾を受け切れた
と思ったら魔力弾が軌道を変える。
「そんなこともできるのかよっ」
壁の魔力構築が間に合わなかった俺は左腕に
魔力弾をうける。
痛い、痛い、痛い。左に目を向けると赤く染まった
袖と欠損した肩から下。血が止まらない。
この世界には治癒できる概念魔法は存在しない。
スキルならともかく。
「付与対象 俺の体...」
痛みに悶えながらもスキルを使用しようとする。
「範囲 左半身 能力...自己治癒」
とりあえず血はとめられた。
しかし魔力弾で蒸発した左腕は回復しない。
痛みはまだあるがこのままでは次は心臓がやられる
だろう。
「ここじゃまだ死ねないんだよ」
次は魔力をおれの周りを囲うように壁を
作り出す。先の魔力弾は軌道を変えていた。
ならば俺の周りを囲い当たらないようにすればいい。
魔力弾が飛んでくる。
頼む、壁よ耐えてくれ..
魔力弾は壁にあたり魔力が発散した。
「よかった、いきてる、」
安堵した俺はまたくるであろう魔力弾を受ける準備を
すませる。しかし魔族はどこかへとんでいった。
痛い。左腕を失った俺はスキルを使いまた、ナスラクに向かう。
数時間後俺は寝泊まりのために魔力で小さな部屋を作り出す。この魔力で空間を作るのは先日の模擬戦で
盗んだ技術である。盗んだと言っても見て作り方を
把握しただけだからな、勘違いするなよ。
夜にまた魔族が来てもいいように部屋の壁を
強固にしておこう。
よし、寝るかな。俺は布にくるまりねむる。
今日はぐっすり眠れそうだ。
こうして俺は1日を終えた。
夏休み
のこりはすべて
習い事
次もお楽しみに




