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ファイナルブレイド  作者: 天麩羅ほるもん
第一章 異変の始まり

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10/12

道のり1

今日はナスラクを目指し始めて2日目だ。

結局俺が左腕を失ったって言うのにあの白い空間は現れなかった。

こういう時にアドバイスが欲しいものだ。

目を覚まして準備をしていると気づいた事がある。

いや、当たり前ではあったが左腕がなくなったため背負っていた荷物が持てなくなってしまった。

まあスキルでどうとでもなるか。

左腕がないのになんで落ち着いているかって?

ナスラクには全てを治癒できるスキルをもつ人がいるらしい、治してもらえるかわからないが

頼んでみるのもいいとおもった。


「付与対象 砂 範囲 直線上に存在するすべての砂 能力 守護獣化」

すると俺の周囲に砂の動く像が出現する。これでいつあの魔族が戻ってきても大丈夫だな。

昨日のようにスキルで高速移動してもわるくはないが左腕がない状態でもしなにかと接敵すれば

俺に勝ち目はなくなるためやめておこう。昨日のうちにスキルを使った状態で200kmほど進んで

おいて正解だった。



こうして俺は徒歩であるいて2日目の夜になった。

このままのペースでいくとまあ大体あと5日くらいだろうか、スキルを半端に使用できないため、

徒歩での移動が最善だろう。食糧も明日分しかのこっていない。どうやって移動しようか。

守護獣化させた砂にスキルを重ねがけしようか。魔力の空間でそんなことを考えていると

周りで魔力の反応が起こる。

「あの魔族か?!」

奴だとしたらここで死ぬだろう。しかしあの魔族とはどうも様子が違うようだ。

「おまえは誰だ?」

落ち着いて空間の外にたっているであろう何かに問いかける。

「こんばんわ、疾風家の末裔さん、私は…まあ名乗るほどのものではありません。」

「なんで俺が疾風の名字を持っていることを知っている?そしてなぜ俺を訪ねた?」

こいつはなぜ俺の名前を知っているのだろうか、初対面ですでに疾風家の事情を知っていた。



疾風家は普通の人の家よりも少し大きい家系であった。

その始まりの物語。

約300年前苗字という文化が根付き始めたころ、ガラスという男がこの世界に産み落とされる。

ガラスは親が存在しなかった。しかしガラスはいつか親が迎えに来ることを望んだ。

迎えに来る親はいないのに。ガラスは20代になると現実を見始める。20年待ち続けても親はこない。

迎えに来ないなら自分で迎えに行けばいいと考えたガラスは旅を始める。

いくつもの国と大陸を横断したガラスには二つの人格が芽生え始めた。

いくら探しても親は見つからないと現実を見させようとする人格と

親は見つかると淡い希望を持った人格、この二つの人格は反発しあう。

親の顔もわからないはずなのになぜ探し続けるのかと言い聞かせるガラスには次第に

人格が混ざり合い一つの人格へとかわっていった。

ガラスは人格が一つになったことにより迷いがなくなる。

ガラスの持っていたスキルは旅の過程で進化した。エクストラスキルに進化したガラスのスキルは

相手のスキルを奪うという能力であった元のスキルからさらに進化して奪ったスキルも

自動的に進化し奪えば奪うほど強くなるスキルになっていく。

旅を続け20代後半に差し掛かるとアリスカラで出会った一人の女性に出会う。

名前は疾風ハナビ。ガラスはハナビに惹かれていく。

ガラスと花火は結婚し子をもうける。子供が5歳になったとき、幸せだったガラスに厄災が降りかかる。

疾風家が住んでいた集落は町から遠く離れた場所。そこに「魔王」が襲撃に来る。

この時の魔王は新たな力を欲していた。さらに強くなるために。

魔王のスキルの名は絶望。名がついているスキルは先祖から受け継がれてきたもの。

名のついたスキルは使用者の記憶を刻み意識を持ち出す。

魔王のスキル「絶望」は圧倒的な醜い悪と残酷さを兼ね備えた絶望の名にふさわしい人格をもつ。

能力はスキルの発動と同時に敵の身体が腐れ落ち、敵と同じ血を引くものも精神的苦痛を味わう。

魔王と最初に遭遇したハナビは容赦なくスキルにより死亡した。一秒にも満たないわずかな時間で。

ガラスは子供と共に家にいた。子供は突然泣き出す。スキルにより精神が侵されていたのだ。

ガラスが奪ったスキルである感知は魔力を自動的に感知できるスキル。

発動すると圧倒的な魔力の反応。近づいてきていることを察知したガラスは子だけでも逃がすために

子を背負い走り出す。スキルにより亜音速で走り出すガラス。しかし魔王はガラスのスキルの

発動に気づいていた。スキルを使わずとも生身でガラス以上のスピードで追いかけてくる。

ガラスは子を近くの森にある秘密の魔法陣で集落のあるところから逃がして、

魔王と対峙する。ガラスの奪ってきたスキルは約300個。数では圧倒的に有利。

ガラスは絶対的に攻撃を防御できるスキルを発動させる。

ガラスのスキルであるスキルを奪うスキルを使用するには相手に触れなければ発動できない。

魔王は絶望を発動させる。ガラスはスキルを無効化できるはずだった。

しかし魔王の持つスキルである絶望はスキル単体を崩壊させる。

つまりガラスがスキルを発動させてもスキルは発動しないどころかスキルは消滅する。

その事実に気づいた時にはもう遅かった。ガラスの体は崩壊を始めていた。

足からどんどん崩れていく。ガラスが最後に願ったのは自身のためではない、

自身の子供にただただ幸せになってほしいということをねがった。ガラスは曇り空のなか

自身の骨も残さずに消えていった。


一人生き残ったガラスの子供であるルルはナスカラの魔法陣の上で目覚める。

目覚めたのちに保護されたルルは魔王のスキル絶望により苦しんでいた。

それでも親の仇である魔王を倒すと決めたルルはナスカラで疾風ルルとしてアリスカラに戻る決意をする



アリスカラに戻ったルルは集落に向かう。

しかしそこに集落はなかった。見えるのは底が見えないほど深い大穴。

確かにここに住んでいたはずなのになぜこのようなことに…

ルルがアリスカラにこれたのは16歳になったとき、あれから約11年で集落があったはずの場所は

大穴となってしまった。

町に戻り集落のことについて聞いてみると驚くような情報を手にしたルル。

魔王はルルの親であるハナビとガラスを殺したのちスキルでこの大穴を作ったそう。

ルルは怒りに震えた。

そして魔王を倒すとさらに強い思いを心に刻んだ。






疾風ルルは疾風家の本当のハジマリとして後世にわたり語り継がれた。







約200年後疾風カイトがうまれた。カイトの親はカイトが3歳の時に親は行方不明になり

現に生きている疾風の血を引く者はカイトのみになった。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー現在ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「訪れた理由か、二つ理由がある。ひとつはきみに会いたかった。もうひとつはきみに伝えに来た」

「何を伝えに来たっていうんだ?」

「きみはアリスカラにむかっているんだろう?」

「ああ」

「気を付けていくんだ、現に君はすでに片腕を失っている」

「それだけか?」

「いや、そうじゃないアリスからに向かうとき不落の森の魔法陣をつかい大穴へ向かえ」

「不落の森?」

「不落の森は疾風家のルーツが深くかかわっている」

「わかった、なるべくそうしよう」

「それじゃあ失礼するとしよう、『またな』」

またな?まあいいか、にしてもやつはなんだったのだろうか。

外も暗くなってしばらくたったからなそろそろやすむとするか。

こうして2日目もおわっていった。








































おそくなりましたすいません

なつやすみもあとすこし。かなしいな

pcでかきはじめました。

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