ご褒美
「疲れたぁ」
疲れ切った声を漏らすと先生が寄ってくる。
「カイト君あの魔法?はなんなの?」
「あれは俺のスキルで魔力を俺の中の魔力を収める
杯に取り込んだんです」
「杯?そんなのが君の中にあるの?」
「はい、古代の魔道具が俺に埋め込まれてます。
昔、魔力の暴走で魔力が溢れた時にある人が
俺の体内の魔力を押さえ込むために貯蔵庫の
役割を持つ古代魔道具万里の杯を埋め込んだんです。」
俺は昔、ある人に救われた。
勇者だか賢者だかわからないが救われた。
魔力暴走は作られる魔力が体の許容量を超えてしまった時におこってしまう。俺は5年前、12歳の時
スキルで魔力を取り込んでいた。普通なら魔力は
一定の量が流れてくる。しかし一瞬だけ魔力は
皇帝級の魔法がうてるほどの量が現れた。
異常な魔力量に耐えられなかった俺の体は魔力を
放出し続けた。その魔力は広がり周りの集落を
破壊した。その時偶然居合わせた剣と魔法の使える
いわゆる賢者が現れ、概念魔法をつかい、魔道具を
古代から現代に取り寄せた。そして万里の杯を埋め込
まれた。魔力量が少ないのは万里の杯が影響している。魔力の量は正直言って無限だ。スキルがあるからな。ただ杯に収められた魔力は貯蔵されている。
杯は無限に近い魔力を押さえこめる。
そのため魔力暴走を起こすことなく大技を撃つことができる。
「あっそうだ。ご褒美をつたえてなかったわね」
正直寮に戻るのが今一番ほしい褒美だが。
「ご褒美は...一週間の休養よ、ゆっくり休みなさい」
もっと変な褒美だと思っていたが休みだった。
「それではまた1週間後。」
先生に別れを告げ寮へむかった。
「カイト、アレすごかったな。みんな見てたぜ」
「あれ、外から見えてたのか?」
「ああ、バッチリ見えてたよ」
あんまり見られたくなかったんだがな。
「そういえばユウヒお前個人戦に出てたのか?
試合中姿が見えなかったけど。」
「うん、ただ個人戦は剣クラスの人数が足りなくなったから試合してなかったんだけどね」
「じゃあ、またな」
「あ、ちょっと待って」
「なんだ?疲れてるんだが」
「この前の夢なんだけどさ、話そうと思って」
夢、あああれか。
あの日以来話してなかったな。
「実はな夢の最後に君を見たんだ、少し遠くから」
「そうなのか、あと聞きたいんだがあの黒いやつは
何語を話していたんだ?」
「普通に大陸語だけど」
「俺にはなんの言葉で話かけてきたのかわからなかった、あいつの顔は見えたか?」
「ぼんやりとだが、表情は笑っているようだった」
「俺には、あいつの表情や言葉がわからなかった」
やっぱり夢には個人差があるんだな。
「カイト、明日夢で見た、あいつと話していた、現場を見に行ってみないか」
「わかった」
こうして俺は夢に出てきた場所へ行くことになった。
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夏休みサイコー




