剣クラスvs魔法クラス
「アレはどういうことだ」冷たい声が城に響く。
「我々も現在確認中でございます」
悪魔のような見た目をした男が答える。
「どこまでわかっている」
冷たい目つきで男を睨みつける。
「アレはヒトでもアクマでもない、神に近い者かと」
「そうか、見た内容に統一性があるのか?」
「確認できた範囲では、おそらく同じユメかと」
低い声で長髪の男はまたしても男を睨む。
「では魔王マリス様近い内にまた報告を」
魔王はわずかに首を動かす。
家臣の男が去った直後魔王は腰を上げドアへ歩みよる。「何者だ」 声をかけるが向こう側からは何も
聞こえない。怒ったのか眉がぴくりと動かす。
ドアを開くと同時に魔王の核めがけて槍が飛んでる。
凄まじい速度で飛んできた槍は大量の魔力を帯びていた。魔王はそれを指で止めたかと思えばすぐさま槍が
飛んできた方向へ手のひらを向ける。
魔力を濃く、密度を限界まで上げた球状の炎を
一つ撃った。炎は意志があるかのように何かを追っていた。炎は対象に接触したのか、数km離れた城からも
見ることのできる紫色の爆発を起こした。
魔王はそれを確認し城へ戻って行った。
魔王が侵入者を排除していた頃、学校では...
「今日はみなさんに模擬戦をしてもらいます」
謎にテンションが高い我らが担任の声が響く。
「このクラスの人達だけでやるんですか?」
とクラスでは委員長ポジについている、
スノール・アラスカが我線にたずねた。
「いいえ、魔法クラスも一緒にね!」
剣クラスの一部は残念そうな顔をする。
この世界は剣よりも魔法の方が強いからだ。
概念魔法の技術が伝わる前は剣と技能しか
広まっていなかった。概念魔法というのも大陸の一番端の小さな集落でうまれた技術である。だがある人物が約500年前概念魔法を世界中に広めてしまった。
すると概念魔法が便利すぎるが故に研究が進み、剣技に関しては概念魔法の二の次になっていった。そのため剣士の技術は一部をのぞき500年前と大差はない。
また、魔法学校の魔法クラスは世界最高峰の授業を受けることができる。剣クラスとの差は歴然だ。
「皆んなガッカリしているけれどこの剣クラス
40人中1人でも勝つことができれば、理事長から
ご褒美が出るわよー♪」
テンションが高いのは褒美がもらえるからか。
単純な担任である。
「ご褒美って何ですか?」
次は東雲が担任へ聞いていた。
「それはヒ・ミ・ツ♪」
「まあ勝てばもらえるわ我慢してなさい」
褒美がわからないようじゃやる気が出ないな、
そんな空気がクラスにすこし流れていた。
とりあえず中庭でするそうなので中庭へ向かう。
歩いていると後ろから声がかかる。
ユウヒだった。
「今日の模擬戦楽しみだな」
「俺は楽しみじゃないけどな」
対戦相手は誰なんだろう。考えているとユウヒが
さらに口を開く。
「今日はスキル使っていいらしいぜ」
「スキルで変わるもんなのか?魔力が少ないからな
そんなにスキルにも差は生まれないさ。」
そんなことを話しながら中庭へ到着する。
「ルールを説明する。スキルの使用はありだ。
魔法クラス対剣クラスこの構図になるように勝負を
しろ。またこの模擬戦は団体戦と個人戦がある。
出場はどちらでも構わない。そして最後に怪我を
しても責任は自分自身。命を落としても責任は
自分自身にある。これを忘れるな。以上!
どちらに出るか決めたら指定の位置へ動け」
ルールの説明が終わると東雲が話しかけてくる。
「どっちに行くんだ?」
「俺は団体戦にするかな」
「じゃあ俺も団体戦にするよ」
「そうか」
俺と東雲は団体戦の列に並んだ。
「最初に個人戦を行う」
第一回戦 スノール・アラスカvsアーサー・クロノ
クロノは魔法クラスの成績トップである。
委員長ポジvsクラストップ面白くなりそうだ。
しかし予想に反してクロノの圧勝だった。
クロノは概念魔法とスキルを組み合わせていた。
クロノは重力で相手を押しつぶす上級相当の概念魔法を使用していた。クロノのスキルは多分魔力の濃度を
変えることが素早くできるのだろう。魔力を強く練ることで魔法の規模もかわってくる。普通なら時間が
かかるがすぐに魔力をねれていた。熟練の魔法使いでも時間を要するためおおむね合っているはずだ。
スノールは大怪我をしたが命はまだ尽きていない。
剣クラスの一部はこの戦いを見てから中庭から逃げて行った。よほど怖いんだろう。死ぬかもしれないからな。
個人戦は剣クラス側一勝もすることなく敗北した。
まぁ逃げ出した奴らが個人戦に出場予定だったため
試合は4試合ほどしかしていないんだが。
やはり剣クラスと魔法クラスの差は大きいな。
次は団体戦だ。気を引き締めていこう。
読んでくださりありがとうございます
物語は大体3話先には大きく動く予定です。
夏休みサイコー
スマホで暇があればやってます
更新長いかもです




