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紡ぎ紡がれこの店で  作者: かずや


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7/89

姉昂る

 いつも通りに家を出て登校するなりに教室が静かだった

 この時間は授業前の生徒達で騒がしくなってるはずなのに不思議な感じだ

 そう感じていると福羽が寄ってきた

「おはよう柊さんや黒板見てみ」

 挨拶しながら促されるまま黒板を見ると...

 ――本日各教科抜き打ち小テスト実施

「おおぅ...」

「1限目は数学だ俺はもうダメだから2限目の体育に全てを賭ける」

 体育に小テストがあるのか?と思いながら諦めモードの福羽を剥がし自分も静かな悪あがきをする事にした

 朝一から続いた小テストからの授業にまとわりつく疲労感を抱えながら帰宅するや姉が飛び付いてきた

「優斗ちょっと来て!」

 返事はYESかハイしか許されないのが姉と弟の悲しき関係である

 手を引かれリビングに連れてかれ座らせられる

「私はね昔から考えていたのよ」

「何を?」

「お店の未来をよ!」

 おそらく両親の店つむぎ亭の事だろうがもう少し詳しく説明が欲しいところではある

「未来って身内目線抜きで繁盛してるし結構な人気店だと思うんだけど」

 開店当時から両親の店は忙しく遠方からも通う常連さんが居るぐらい人気の店である

 自身も姉も小さな頃から手伝いもしていてピーク時の忙しさを知っているので心配になる事があるだろうか?

「あんた今心配する必要あるかとか考えてない?」

「だって自分が言うのもあれだけど人気店だよ?口コミで人気になり続けてるって相当レベル高」

「それ!!」

 遮る声がデカくて身体がビクッとしてしまう

「確かに積み上げた信頼があってこれまで安売り広告するような事なく続いてるわ」

 じゃあ良いんじゃないかと思うが言えばヒートアップしそうな姉の性格を考慮し引き出す事にシフトする

「姉ちゃんは何をしようとしてるの?」


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