プールチケット
夏休みのスタート一週間はつむぎ亭バイト期間で忙しく学生の本分「夏休みの課題」については放置していた
つまりやる気が出ないのだ
(店イベントに集中してたもんなぁ、腰が重い)
おそらく福羽も数日は同じ思いだろう
下手したら彼はもう諦めてる可能性すらある
それだけは避けないとなと机にどっかり座り課題のプリントを整理していく
「改めて見ると夏休みにふさわしい量あるな」
始まったばかりなのに気が遠くなってくる
「よし!まずは…課題を始める為の遂行計画を立てよう」
つまり順番決めであり完璧な計画を立てるが夏休み最後には何故か崩れてるお決まりのパターンである
頭で分かっているがやった気分になれるのでやめられない
計画作成は集中して進む進む、自分の計画力の高さが恐ろしい、実行力は置いといて
そんな時ノックの音がした
「優斗居るー?入るわよ」
見れば姉が入ってきてる、何用だ?
「あんた課題やってんの?偉いじゃん」
「姉ちゃん何?忙しいんだけど」
本当は計画立ててるだけで一つも課題に向き合ってはいないがバレたら恥ずかしい
「あんたさ福羽君とプール行く?」
「プール?」
「そ、大学の友達から招待券貰ったんだけど余っちゃってさ期限は来月まであるし誘ったらどう?」
プールか…友達とプールなんて小学校以来かもしれない
「ん、それならありがたく貰うよ…え?三枚あるけど」
「余ってるって言ったでしょ、もう一人ぐらい誘いなさいな」
もう一人…福羽しか思い浮かばない…いや…もう一人出てきたが…さすがにどうしよう
「何?なんか顔変よ?」
「いやなんでもない」
「そう?まあ良いわ夏休みの課題やる為の計画立てに逃げてないで切り替えなさいよ〜」
お見通しだった姉はヒラヒラ手を振り去って行った
三枚のプールチケットを見ながらどうしようかとため息をついた




