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紡ぎ紡がれこの店で  作者: かずや


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プレゼント選び

 鹿島さんに連れられ福羽と共に辿り着いたのは北欧チックな外観の自分には縁の無い所だった

「…何屋さん?」

「さあ…」

「ほらほらおいでおいで二人共〜」

 既に鹿島さんは店のドアを開けて入ってしまう所だった

 慌てて福羽と一緒に入り息を呑んだ

 福羽も目を丸く店内を見入ってる

 小さいが確かな存在のシャンデリアが店内を照らし、並べられた綺麗な柄の入った食器類

 壁棚にも見栄え良くて充分な品数の小物が並んでいる

「雑貨屋…?」

「そうそう、ここ北欧の輸入雑貨扱ってるの高そうに見えて値段は抑えめなんだよ」

 確かに一つ一つ高級感あるが値段はそこまでしない

 福羽と二人合わせれば十分すぎるぐらいだ

「鹿島ちゃんよく知ってんな〜俺達だけじゃ絶対来なかったわ」

「うふふ、柊君のご両親を浮かべてたらやっぱりお店でふと目に入る物なんてどうかなって思ったの」

「ふと目に入るか…」

 自分には無かった視点で目から鱗だ

 しかし、ここからが本番である

 店内に沢山ある雑貨の中から一番良いのを選ばなければ…そんな時だった

「柊君、一番じゃなくて良いのよ」

「え?」

「絶対嬉しいのは決まってるんだから二人の想いを形にしてあげるの」

 鹿島さんは考えを見透かし修正するかのように言い「私も見て行こ〜」と雑貨達を眺め始めた

 (一番じゃなく想いを形に…か)

 良い物をと言う事に囚われすぎてたのかと鹿島さんを見て感謝する

「福羽、ちょっと手分けして見てみよう」

「ああ、こんだけあるし見つかるさ!」

 三人はそれぞれ雑貨屋の中を探索していった


 雑貨屋の中を十分程手分けして見て回っただろうか

 様々な物がありどれも魅力的な物ばかりだった

 一度区切りが付き三人は一箇所に集まり意見交換をする、この中で自分の気持ちに相応しい物を選ぶ

「福羽はどうだ?」

「俺は――」

「え!?自分もアレが――」

「あら!二人ぴったり合ったわね!それに素敵なチョイスだと思う!」

 三者三様とならず一発で決まった

「なんか既に緊張してきた」

 まだ買ってないのだが福羽は緊張してるようで笑ってしまい、鹿島さんも笑う

「大丈夫よ〜!二人がこれだ!って感じたんだから!」


「ありがとうございました、きっと喜んで頂けますよ」

 話を聞いていた店員さんにもにこやかに言われ店を出る

「結構ずっしりしてるなぁ、さすが本格な物だ」

 荷物を抱えた福羽が言う

「落とすなよ」

「死んでも離さない」

 そんな福羽とのやりとりを微笑みながら見ていた鹿島さんが口を開く

「お役に立てて良かったわ〜楽しかった」

「本当に鹿島さん居てくれて助かりました、ありがとう!」

「鹿島ちゃんにもお礼しなきゃな!」

「そんなの良いのに〜って言っても二人は何かしそうだから…夏休み中にまた遊んでくれる?」

 照れながらもそう言った鹿島さんに二人で「もちろん」と答えた

「じゃあまた日決めたら遊びましょ!あ、私の連絡先コレね」

 スマホを差し出され各々連絡先を交換していく

 グループチャットにも入っているがクラス全員分な上名前がニックネームでわからないから個人で交換できるのはありがたい

「よし、と…うん、二人ともオッケーね」

「改めてありがとう鹿島さん」

「鹿島ちゃん日決まり次第すぐ連絡するから!」

「待ってるよ!この後素敵な渡し方してね!」

 笑いつつもプレッシャーの掛かる言葉を残して鹿島さんは帰って行った

「いや〜鹿島ちゃんに会えて良かったよなぁ」

「まったくだな、自分達じゃコレを見つけれなかったな」

 福羽と買った物を見て笑いあい、後は渡すだけだ

 二人で両親が用意するつむぎ亭スタッフお疲れ様会へと向かい出した


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