イベントを終えて
――ぐあぁ身体が痛い
目が覚めるとギシギシと筋肉が痛む、特にシチューを注ぎまくってた右腕が特にきている
激戦だったなぁと寝ぼけながら時計を見るともう十時を回っている
昨日は帰ってからの記憶が曖昧だが早々に眠りに落ちたのだろう、昨日のイベントは夢だったんじゃないかと思える程に
だが机の上にある給与袋を見てしっかりやりきったかなと思い直した
今日は夕方の十八時からお疲れ様会だが、それまで時間はある
何をしようか…
とりあえずスマホを確認すると福羽からメッセージが入っていた
「昨日お疲れ柊!相談なんだけどお前の家族甘い物とか大丈夫かな?」
甘い物?何の話だ?通話した方が早いか?
出れるかわからないがコールをしてみる
すぐに繋がり元気な福羽の声が聞こえた
「おー!お疲れ!まだ寝てたか?俺もう身体がバキバキでさ!」
どうやら同じように身体にキテいるらしいと笑う
「今さっきまで寝てたよ、自分も同じく身体ギシギシ言ってる、メッセージのアレは何なの?」
「いやー父ちゃんと母ちゃんから昨日までのお礼を用意しなさいってお金渡されたけど何用意して良いか分からなくてさ」
「そんな気にしなくても良いのに」
「まあ実際お世話になったから俺も贈り物したいしな、でもお店やってる人に下手な物贈れないじゃん?」
「それこそ気にし過ぎだよ、頂いた物どうこう評価するような親じゃないよ」
物凄い気を遣ってるなど笑いながら答える
「まあそうだよな!店の皆優しいし、オッケーそれじゃあ何か選んで十八時に向かうから!」
「ああ、気を付けてな」
通話を終え考える
(贈り物か…)
机の上に置かれた初給与を見て呟いた
結局お昼を食べ終えた後福羽に再度連絡をしてお互いが合わせれる大きな駅前で集合していた
「さあて何を選ぶかな〜」
「自分達の行動範囲じゃここが一番店あるしな」
それなりの大きな駅に集うチェーン店や個人店と選ぶ幅は広い
広いからこそ迷いも広くなるのだが…
(父さん母さん微妙に好みが違うんだよな〜)
両親共に嫌いは無いが好きの方向性は違ってくる
父は割とフレッシュ系な果物を使った物が好きみたいだし、母は洋菓子より和菓子派といった情報はある
姉が割り込む可能性が高いが今は置いておこう
むむむ…と悩んでしまう
これまでプレゼントをした事はあるが何かしらのテーマがあった
誕生日だったり父の日や母の日だったり
しかし今回はつむぎ亭十周年を支えてきた両親への慰労を込めてになると相応しい物がボヤけてくる
まして初給与なので間違えたくない気持ちもバリケードのように邪魔している
「えぇ〜ぜんっぜん絞れん!」
どうやら福羽も難航しているようだ
二人でアレじゃ無いコレじゃ無いと店を歩き見しながらうんうん悩む
小一時間悩んだとこだった
「柊君と福羽君何してるの〜?」




