友と共に
つむぎ亭開店前、両親含むスタッフの前に立つ少年は元気よく自己紹介をした
「福羽光司です!よろしくお願いします!」
「よろしく、元気だね福羽君」
福羽を見て父は微笑みながら感想を述べている
「優斗とペアで店全体の立ち上げ補助、営業始まったら今日はフロア補助に入って昼営業後の清掃で初日は終わりの予定だからね」
「ハイ!!」
「優斗は福羽君と一緒にいつもやってる事をいつも通りしてくれたら大丈夫だから」
「ハイ」
「それじゃあ皆も新しい子が居るので怪我無いように、今日もよろしくお願いします」
父の声を合図に今日の店が動き出した
「じゃあまずテーブル拭きがてら卓番を確認していこうか」
福羽を連れて出てきたフロアはカウンター八席、テーブル席四席、ソファテーブル席二席で構成されている
「前来た時思ったんだけどさ…柊の店って大きいよな」
確かに個人店としては大きいのかもしれないが、昔から見ている風景なのでイマイチピンとこないのが正直な所である
「そうなのかな…?まあとりあえず始めていこうぜ」
二人でテーブル、椅子、卓上小物のチェック、テーブル周りと綺麗に清掃していく
そうこうしてれば一時間が経ち開店の時間だ
「おぁぁ緊張してきた」
いつも堂々と明るいのに縮こまる福羽を見て少し笑ってしまう
「大丈夫、俺がいるから」
「なんか心強いけど男から言われるの気持ち悪いな」
軽口を叩きあってる中で母が寄ってきた
「心配せずに福羽君は堂々としてなさい、カッコいい顔を上手く使わなきゃ」
笑顔で緊張ほぐしに来たのだろう、でも「お世話じゃないわよ」と笑いながら言いキッチンに向かい確認を取る
「じゃあオープンしても大丈夫?」
「ああ、オープンしよう」
父と母のやり取りに他のスタッフも準備完了の意思を示す
「お待たせしました〜順番にお席ご案内致します〜」
ドアを開け並んでいたお客さんを招き入れていく
「さあ福羽、どんどんお冷注いで用意してくぞ氷頼む」
「おう!」
なんか同級生とやり取りしながらするのも良いな
そんな事を思いグラスに水を注いでいた




