学校での小さな祝い
ざわざわとHR前の教室で生徒は各々グループで喋りあっている
「柊!誕おめ!!」
勢いよくバラした個包装の菓子をプレゼントしてくれた高校に入り仲良くなった友達福羽光司人当たり良く真っ直ぐな性格で陽気なキャラとしてクラスの中心に位置している
静かに穏やかに過ごしたい自分にとっては何故構う?の気持ちはあったがいつの間にか側に居るのが当たり前になっていた
「また大量に……ありがとう」
「おう気にすんな!今度茜さんに会わせてくれたら良いから!」
「俺は構わないけどオススメはしないな」
「何言ってんだあんな美人なかなか会えないんだぞ!」
姉の茜に惚れ込んでるのか一度家に招いた際にうるさい福羽が石像となったのは笑えた
姉のズボラな面を知る者としては夢見過ぎだと思うのだが……まあ敢えて言う事もあるまい、下手な事をして被害被るのは御免である
「お前今日定休日なんだろう?何人か誘ってカラオケに行こうや」
「あー悪い家族でお祝いしてくれるみたいで早よ帰れと言われてるんだ」
「そっかまあ仕方ないなそれは、また合わせて行こうな改めて誕生日おめでとう」
気遣い切り替え尾を引かないのが福羽の良い所であり人気者である要素なんだろう
そう思いながら「ありがとうな」と返したタイミングで先生入室、今日が始まる
勉強は得意では無いが酷く落とす事も無いままクラス中間層で留まる
自身の未来定まらないまま高校に上がり漠然とした学校生活も十六歳になった今日から変わっていくのだろうか
そんな事思いながら横目で窓を眺めてみる
今は普通に過ごせれば良いと浮かんでは消えて黒板に向き直す、そんな繰り返しをしてるまま放課後を迎えていた




