姉から見える自分
期末考査も終えその中で店の十周年イベントにクラスメイトが押し寄せようとしている計画まで立ち上がったが何にせよ夏休みが目前にある
やはり学生としては嬉しい長期休みであるのだ
まずは夏休み始まってすぐにあるイベントの成功に尽力しなければならないと思う
(そういやクラスの皆来る事言った方が良いか)
帰宅をしてもこの時間は両親は店だし姉が居るかどうかだが話せる内に話しておいたほうが準備しやすい
「ただいま」
家に入るが人の気配がしない、姉も外に出てるのかもしれない
少し透かされた感じだがとりあえず着替えてしまおう
自室に向かおうとした時背後の扉が開いた
「ただいまーあれ優斗早くない?」
「おかえり姉ちゃん、期末考査最終日だったからね」
「あーなるほど」
「姉ちゃんはどっか行ってたの?」
「そうそう時間あったからイベントの物買いに行ってたのよ、ほら!」
型紙、布地、キラキラした紐のような物、何だか可愛い小物に混じる姉が食べる用のお菓子の類
「なんか一杯買ってきたね」
「でしょ?だって成功させたいじゃん!」
屈託の無い笑顔が眩しい
「ああそうだ丁度良かった、うちのクラスでもイベントの話になってさ」
「あんたそんな陽キャポジじゃないでしょ?」
何だか失礼な気はするが実際は福羽と言う陽キャに惹かれての事なので否定はしない
「まあとにかくクラスの皆がイベントに店来たいって」
「ええっ!?」
姉の声が裏返りながら驚きに満ちた顔で固まっている
想像してなかった反応にこちらも固まってしまっていた
姉の想像外の驚きように自分も驚きのあまり見つめあってしまっている
数秒間を置いて姉は口を開いた
「そんなありがたい事になるなんてどうしよう!」
「どうしようってただ食べに来るだけじゃないか」
「違うわよ!あんたがクラスメイトを引き連れて店に来てくれるなんて初めてじゃないの!」
「いや何回かあったでしょ?高校入って福羽も来たし」
「一人二人じゃなくクラス単位でしょ!?」
全員では無いだろうが確かにそれなりの人数になるだろうし初めての事ではある
勿論福羽の人望のおかげだが
「お父さん達と相談してオペレーション見直さなきゃ…あ、他のお客さんとの兼ね合いは…」
ブツブツと考え込みだした姉はそのまま自室へと行ってしまった
そんなに衝撃的な事だったんだろうか?
クラスメイトが来るとは軽いノリだったが店の営業的に大きな事なのかもしれない
やらかした事だろうかと若干の不安を抱きつつ両親と相談するであろう姉の判断待ちになるか
とりあえず着替えてしまおうと自分も自室に向かって行った




