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紡ぎ紡がれこの店で  作者: かずや


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集客力

 今回の考査は手応えがあったほうだ

 考査日程を全て乗り切り教室内はクラスメイト達各々の安堵と絶望が入り混じる空間になってはいるが皆色んな意味で終わった感に浸っている

「あぁぁぁううぅ終わったなぁ」

 こっちは絶望寄りで終わった派の福羽が近寄ってくる

「ああ終わったなまあこれから夏休みが来るし悲観するなよ」

「補習じゃなければな、強く祈っててくれ」

 力無く笑う彼を見てそんなにだったのかと少し同情するが勉強は自分次第なのでなんとも言えないのである

 何かしら元気付ける話をしようと考えれば店のイベントが浮かぶ

「なあ福羽うちの店の十周年イベント来るか?」

「え?柊の店十周年なの?」

「うん来月半ば丁度夏休み中になるな」

「おー行く行く久しぶりにあのエビフライのシチュー掛け食いたい!」

 目が輝き出して何よりである

 しかしテンションを取り戻し声のトーンを上げた福羽に釣られクラスメイト達がワラワラ集まってきてしまった

「え?なになにエビフライシチュー掛け?」

「柊の家ってお店だったの?」

「私行った事あるよ!すっごい美味しい」

 福羽のポジションはクラスの盛り上げ役兼リーダーである

 さすがの影響力に静かに目立たないようにしている自分には眩しい視線の集まり方だ

「夏休み入ってる時だしいっそ行ける皆で行かない!?」

 福羽の一声に皆が良いね良いねと賛同しスケジュール確認や出欠予定の確認を始め出した

 (これは当日かなり忙しくなるよな・・・)

 嬉し悲しい気持ちを受けながらも楽しみにしている皆の顔を見るとまあ良いかと当日に向けて想いを馳せた


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