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紡ぎ紡がれこの店で  作者: かずや


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揺れる心

 これまで自分の心が揺れる感覚は少ない人生だったと自覚はしている

 それは本当の両親が居たと知らされたあの日ですら取り乱す事は無く、真実であるがどこか距離を置いた過去の事だと割り切れる性格だったからなのかもしれない

 ただ今回の父からの店で正式に働くかの提案には人生で一番考えているかもしれない

 大袈裟な事かもしれないが自分にとって子供の頃から見てきた両親と店に深く関わるか否かになる

 店が好きで関わりたいのは間違いない

 しかし先を定めれて無い自分が家族に甘えなあなあの関わりとなってしまうのは嫌だった

 十六歳、アルバイトができるし口座も開けると確かにやれる事は広がっている

 しかし成人ではない

 中途半端であると感じながらそれはそのまま自分の事かと苦笑いしてしまう

 何がしたくて何を怖がっているのかもわからないまま数日が過ぎていった

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