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『無能と追放された俺のスキルは“その時不思議なことが起こった”でした』   作者: 楓真パパ


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番外編1


壮真が追放されてから半日後。

王城の訓練場には、残されたクラスメイトたちが整列させられていた。


石畳の広い訓練場。

剣の音、魔法の爆ぜる音、竜の唸り声――そこはすでに“戦場の縮図”だった。


騎士団長が前に立ち、冷たい声で告げる。


「勇者候補たちよ。貴様らは今日から王国のために戦う。まずは基礎訓練だ。スキルがあろうと素人は死ぬだけだ」


その言葉に、クラスメイトたちは緊張した面持ちで頷いた。


訓練は、残酷なほど現実的だった

剣を握らされた者は、重さに腕を震わせながら素振りを繰り返す。

魔法適性を持つ者は、魔力の流し方から叩き込まれる。


「もっと集中しろ!」

「魔力の流れが甘い!」


怒号が飛び交い、クラスメイトたちは息を切らしながら必死に食らいついていた。


剣を握った少年は、剣聖の力を発揮した瞬間、周囲の騎士たちがざわついた。


「……なんだ、この剣気は」

「これが剣聖か……!」


褒められても、彼の表情は晴れない。

壮真の追放が頭から離れなかった。


魔力を操る少年は、巨大な炎の珠を浮かせて、周囲を驚愕させた。


「この大きさ……戦略兵器だ……!」


治癒魔法の訓練をする少女は、治した兵士たちの愚痴を聞いて胸を痛めていた。


「税金が上がりすぎて家族が食えねぇ……」

「帝国に逃げたいが、国境が封鎖されてる」


(……この国、本当に大丈夫なの?)


(……この国、何かがおかしい……)


訓練場を見下ろす王と大臣たち。


「使える者は順調に育っている」

「帝国への侵攻準備も進められる」

「無能を切り捨てたのは正解だった」


王は満足げに頷く。


「勇者召喚は成功だ。あとは……帝国ヘの宣戦布告をするだけだ。」


その言葉を、誰も止める者はいなかった。




※ここで説明


この作品のタイトルでもある“その時不思議なことが起こった”というスキルは特撮ファンは知っているであろう某ライダーRXのやつです。詳しく知りたい方は“その時不思議なことが起こった”で検索するとピクシブ百科事典などで教えてくれます。

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