↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
93/119

健康診断

「何馬鹿な事してるの?」

医療室で、叶は呆れた顔をしながら犬飼を睨んだ。

犬飼はベッドへ腰掛けたまま肩を竦める。

「いや……大丈夫だって。」

「大丈夫な訳ないでしょ。」

叶は即座に否定した。

「体のどこかは絶対やってる。」

「健康だから。」

「二十階から助走つけて飛び降りて、空飛ぶカタストを討伐したのは分かる。」

叶は一度言葉を切る。

「いや、ギリギリ分からないけど。」

犬飼は視線を逸らした。

「命綱なし、パラシュートなし、そのまま落下。」

「討伐できたから良いじゃん。」

「良くない。」

叶はため息を吐く。

「内臓やってるかもしれないし、骨折してるかもしれないし、とりあえず検査。」

犬飼は露骨に嫌そうな顔をした。

「面倒臭ぇ……。」

◇

三十分後。

叶は検査結果を見ながら固まっていた。

異常なし。

完全な健康体。

それどころか数値がおかしい。

「骨密度……三百五十八パーセント?」

思わず呟く。

犬飼はベッドの上で欠伸をした。

「だから言ったろ。」

「いや、意味分かんないんだけど。」

叶は資料を捲る。

骨密度が異常。

筋肉密度も異常。

人間の数値ではない。

「鉄かよコイツ……。」

犬飼は不思議そうに首を傾げた。

「褒めてる?」

「褒めてない。」

即答だった。

なんだか無性に腹が立つ。

叶は資料を机へ放り投げた。

そして満面の笑みで告げる。

「脳がやられてるね。」

「可哀想に。」

犬飼は真顔だった。

「検査項目に脳の検査無かったぞ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。