無明設定資料集
無明律人
基本情報
神殺しを成し遂げた人類最強格の一人。
住宅街を銀色の砂漠へ変えた張本人であり、神を細切れにする程の戦闘能力を持つ。
その危険性から運用不能認定を受けている。
しかし、その本質は戦闘能力ではない。
人間としての人生経験が極端に欠落した存在である。
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生い立ち
無戸籍児。
出生記録が存在しない。
幼少期から施設で育った。
重度の脳障害を抱えており、他者との会話が成立しなかった。
だが本人はその事実すら認識していない。
自分が話せない事も、自分が周囲と違う事も理解出来なかった。
当然ながら人間関係は構築出来ず、社会との接点も存在しなかった。
本人は後にこう語っている。
«「僕は最初から要らない存在なんです。」»
«「見捨てられすらしない、拾われない人間です。」»
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咲との出会い
無明にとって唯一の例外。
世界中の誰とも意思疎通出来ない中、無明は咲という少女と会話していた。
少なくとも本人はそう認識していた。
しかし後に判明する。
咲は実在しない。
無明が生み出した妄想人格だった。
それでも無明にとっては現実と変わらなかった。
世界から切り離された人生の中で、唯一会話出来た存在。
唯一自分を受け入れてくれた存在。
唯一自分を人間として扱った存在。
それが咲だった。
«「初めて僕を皆に入れてくれた存在。」»
«「それが咲様です。」»
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神による変質
後に神の力による変質によって脳障害が除去される。
結果として無明は突然会話能力を獲得した。
しかし問題があった。
話せるようになっただけで、人間関係の経験値は増えていなかったのである。
無明が持つ社会知識の大半は施設に置かれていたテレビから得たものだった。
その為、
- 敬語は使える
- 挨拶も出来る
- 礼儀作法も理解している
- 社会常識もある程度知っている
にも関わらず、
- 友達の作り方を知らない
- 距離感が分からない
- 人間関係を経験ではなく知識で学んでいる
という歪な人格が形成された。
後に味方認定した相手の家へ遊びに行く理由を問われ、
«「味方の家に遊びに行くのは普通らしいです。」»
と真顔で答えている。
情報源はテレビだった。
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性格
極端な現実主義者。
綺麗事を嫌う。
努力や友情を否定する訳ではない。
ただ、それらによって救われた経験が無い。
その為、人間関係については非常に悲観的である。
«「期待したら傷つく。」»
«「人生は器用な人間が勝つんですよ。」»
«「何回繰り返せば報われるんですか?」»
これらは思想ではない。
無明が人生から導き出した経験則である。
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咲への信頼
無明の価値観の中心。
人生に希望を抱いていない。
人間にも期待していない。
自分にも期待していない。
それでも咲だけは別だった。
咲は無明が初めて会話した存在であり、生きる理由そのものだった。
その為、咲への否定は無明の人生そのものへの否定に等しい。
«「だけど大丈夫です。」»
«「何故なら咲様が居ますから。」»
この一言が無明という人間を最も表している。
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能力
副次的な最適化
オートプログラム
咲を守る為に発生した副次的最適化。
咲の安全に関わる状況において、自動的に最適行動を選択する。
反応速度や判断能力を超越した迎撃を可能とする。
神が犬飼へ接近した際、無明が即座に神を細切れに出来た理由の一つでもある。
本人曰く、
«「咲様を守る行動全てに最適な行動が出来る。」»
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人間関係
致命的。
敬語は使える。
礼儀もある。
社会常識もある。
しかし友人関係だけが壊滅的である。
理由は単純。
友達が居た事がないからである。
今までの人間関係は、
- 咲様
- その他
しか存在しなかった。
その為、味方という概念を獲得した後も友人関係の構築方法が分からない。
結果としてテレビで得た知識を参考に行動する。
本人は善意100%である。
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犬飼との関係
人生で初めて咲以外を味方認定した相手。
しかし友情レベルは著しく低い。
味方になった直後の発言が、
«「裏切ったら全員斬り刻む。」»
である。
なお数日後には犬飼の家へ遊びに行っている。
理由は、
«「味方の家に遊びに行くのは普通らしいです。」»
とのこと。
情報源はテレビ。
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総評
神を細切れに出来る。
住宅街を砂漠に出来る。
人類最強格の戦闘能力を持つ。
圧倒的な破壊力と危険性を有する怪物。
しかしその実態は、
人生で初めて出来た味方との接し方をテレビで学ぶ男である。
人間を理解しているようで理解していない。
達観しているようで幼い。
誰よりも現実を知りながら、誰よりも人間関係を知らない。
それが無明律人という人間である。




