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神設定資料集

神が変質能力を使用しなかった理由

神は変質能力を保有しているが、聖戦では殆ど有効に機能しなかった。

理由は単純である。

使用出来なかったのではなく、使用させてもらえなかった。

遠距離変質

神の変質は刻印を介して発動する。

しかし、一ノ瀬春は刻印への干渉能力を持つ。

遠距離からの変質は春によるハッキングによって妨害される為、安定した運用が不可能だった。

その為、神は早い段階で春を優先撃破対象として認識している。

接触変質

接触による変質も実質封じられていた。

犬飼優人が前線で神の力を無効化しながら足止めを行い、白雪灯が肉弾戦と冷気攻撃で接近を妨害する。

更に一ノ瀬春が灯の莫大な出力を代わりに制御し、無明律人が即座に迎撃を行う。

神が接触を試みる度に攻撃を受ける為、変質を使用する余裕そのものが存在しなかった。

白雪灯が前衛に参加した理由

神へ有効打を与えられるのは犬飼優人と無明律人のみである。

白雪灯の冷気は超再生を遅延させる事は出来るが、決定打にはならない。

それでも灯が前衛に参加した理由は単純だった。

神は人型であり、質量そのものは人間と大差ない。

超再生によって傷は即座に回復するが、衝撃によるノックバックや体勢の崩しまで無効化出来る訳ではない。

灯は神へダメージを与える為ではなく、犬飼優人へ接近させない為に戦っていた。

実際、聖戦における灯の役割は火力支援ではなく、神の行動制限である。

ヴルカーンとの違い

ヴルカーンは巨大な質量を持つ怪物である。

その為、灯の攻撃を受けても殆ど仰け反らない。

一方、神は人型であり質量は人間と同等である。

その為、耐久力や再生能力は圧倒的であっても、衝撃そのものは受ける。

聖戦において神が何度も足止めされた理由の一つがこれである。

神の肉体強度

神の肉体そのものはそこまで特別ではない。

変質による強化を含めても、肉体強度自体は犬飼優人と同程度である。

また神は人型であり、質量も人間と大差ない。

その為、白雪灯の打撃によって仰け反り、吹き飛ばされる。

ヴルカーンのような巨大質量を持つ怪物とは根本的に構造が異なる。

神が異常に硬い理由

問題は肉体ではない。

肉体を覆う莫大な神の力である。

神の体表は常時膨大な神の力によって保護されている。

その為、攻撃そのものは命中しても有効打にならない。

極端な話、神を殴れば吹き飛ばす事は出来る。

だが傷は付かない。

神の力と冷気

神の防御は莫大な神の力による保護である。

しかし、この防御はあくまでプロテクトであり、断熱材ではない。

その為、物理的な損傷は防げても温度変化までは遮断出来ない。

全与との比較

神谷全与も同様に神の力を纏う事で高い防御性能を発揮していた。

しかし神とは比較にならない。

全与が神の力を借りている存在ならば、神は神の力そのものだからである。

防御性能、再生能力、出力量の全てが別格となる。

聖戦における影響

この特性により、白雪灯は神へ有効打を与えられない。

冷気による再生阻害は可能だが、ダメージにはならない。

一方で犬飼優人は神の力を無効化出来る為、直接神へダメージを与えられる数少ない存在となる。

無明律人も神の防御を突破可能な為、有効打を持つ。

その結果、

犬飼が神の力を剥がす

無明が斬る

灯が行動を制限する

春が制御と妨害を担当する

という役割分担が成立した。

結論

神は変質能力を持ちながらも、

・春によって遠距離変質を妨害される

・犬飼と灯によって接触を阻止される

・無明による迎撃を常に警戒しなければならない

という状況に置かれていた。

神の敗因は能力不足ではない。

四人が神へ能力を使わせない戦場を作り上げた事にある。

その為、神自身も彼らを見てこう評している。

「完璧な連携だ。」

「誰一人欠けても成立しない。」

「一人殺せば終わる小細工だけどね。」

神の分析は正しかった。

そして、その正しさこそが聖戦最大の脅威だった。

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