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こっちも同棲

「おいこら、家事しろボケナス。」

叶が呆れたように犬飼へ言う。

「してるじゃん」

犬飼が不思議そうに返した。

「洗濯物は?」

叶が積み上がった服を指差す。

「まだ、服あるじゃん。」

犬飼は特に気にした様子も無い。

「普通の人間は服二十着を洗濯物を溜める目的で買わないの。」

叶は呆れたようにため息を吐く。

「掃除は?」

「してるじゃん、ロボット君が」

犬飼が床を走る掃除ロボを指差す。

「そのロボット君がさっきから部屋のゴミに突っかかってるんだけど」

叶の視線の先で、掃除ロボが同じ場所で空回りしていた。

「料理は?」

「あー、そろそろそんな時間か。」

犬飼は箱からエナジードリンクを取り出し、そのまま飲み始める。

飲み終えると、空き缶をゴミ箱へ放り投げた。

「飲み物は食べ物じゃ無いんだけど。」

叶が呆れ顔で言う。

「他にもお菓子あるし。」

犬飼は机の上を指差した。

「パチンコの景品……」

並べられた菓子を見て、叶が微妙そうな顔をする。

「てかなんで住んでんだよ。出てけや」

犬飼が追い払うように言う。

すると叶はスマホを操作し、録音データを再生した。

過去に犬飼が叶へ好きだと言わされた際の録音だった。

「どうぞごゆっくりなさって下さい」

自分の声を聞いた瞬間、犬飼が露骨に嫌そうな顔をする。

「恋人っぽい事しよっか。」

叶が楽しそうに言う。

「何するんだ?」

犬飼が聞き返した。

「一緒に映画見るとか?」

「映画かぁ。」

犬飼は少し考え込む。

「好きな作品ある?」

叶が尋ねる。

「ヴルカーン戦を描いた作品無かったか?」

「あー、良いじゃん。見よっか」

そのまま二人は映画を見る事になった。

映画を観た後、犬飼は三百六十度砲が出てきた事に対して制作陣へクレームを入れていた。

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