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嘘下手

「ヴァイスハイト……それって、あの猛毒の花?」

灯が春へ視線を向ける。

「はい。叶さんが神谷から情報を聞き出した際、その名前を口にしていました。恐らく、ヴァイスハイトの蜜を摂取したと考えるのが妥当かと。」

「へぇ……。そういえば、神谷を通して神の解析は出来たの?」

春は小さく息を吐く。

「神の子供とは言っても、印象としては“神の出涸らし”ですね。」

「うわ、辛辣。」

「そのくらい、解析しても得られる情報が少なかったという事です。ただ……ヴァイスハイトの情報を得られたのは大きいですね。」

「ふーん……。」

少し間を置いてから、灯が春を見る。

「ねぇ。神谷を倒した作戦って、春が考えたんだよね?」

「そうですけど。」

「ヴルカーンを討伐出来たのも春のお陰だし……ご褒美、何かあげよっか?」

春は僅かに黙り込む。

「…………。」

「何がいい?」

「……なら、頭を撫でて下さい。」

灯が思わず笑う。

「いや、たまにしてるじゃん。」

「冗談ですよ。」

「拗ねないの。」

そう言いながら、灯は春の頭を優しく撫でる。

春は僅かに目を細めた。

「……まぁ、無いよりはマシですね。」

「ほんと、嘘下手。」

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