表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
38/119

増幅と変換

犬飼が灯へ視線を向ける。

「神谷ってやつ、どう思う?」

灯は少し考え、静かに答えた。

「莫大な神の力を持ってる。」

「それはお前も同じだろ。」

「今から説明するね。」

灯は淡々と続ける。

「そもそも、“神の力”自体は誰でも微弱に持ってるんだよ。」

「神が能力を与える時、人間の肉体を変質させる。これが能力の副次的な最適化。」

「……なんで変質させると思う?」

犬飼は面倒臭そうに眉を寄せる。

「知らねぇよ。」

「神の力を増幅、変換する為。」

灯は自分の胸元へ指を当てた。

「私の体質、“神の恩恵を過剰に受け取る”。正確には、超高性能な増幅器なんだよ。」

「長い。結論。」

灯は露骨に嫌そうな顔をした。

「私は、小さい電気を莫大な出力に変える冷蔵庫。」

「神谷は、最初から莫大な電気を持ってる側。」

犬飼は数秒黙る。

「……オッケー、理解した。つまり凄いって事だな。」

「分からないなら説明させないで欲しいんだけど。」

灯は深い溜め息を吐く。

犬飼は気にせず続けた。

「で、どうやって神谷を倒す?」

「私が来た時点で、どうせ尻尾巻いて逃げるよ。」

灯は退屈そうに髪を払う。

「だから犬飼がタイマン。春には遠くで観測してもらう。」

「因みに勝てるの?」

「今の俺は無敵だ。」

灯はじっと犬飼を見る。

「……愛の力かな?」

犬飼は真顔で返した。

「カジノの経費が通った。」

数秒の沈黙。

灯は呆れたように笑う。

「死ねば良いのにね。本当に。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ