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第八十五章 Radganaar in Doubt
ラミスが口を開いた。
「それなのだが、進撃の赤い狼煙が上がったのを見て、何かがおかしいと感じたのだ。
わたしはハウカヤル川の対岸から戦場を観察していたが、明らかにガタァラン側は襲撃を察知し、待ち伏せしていた。
その状況で、ネウ、お前が進撃の命令を出すはずがないと私は思ったのだ。」
「ああ、それはわたしの策ではない。
わたしは撤退の狼煙を上げろと伝え、ラガナルに指揮官を委ねたのちに、総本部を離れたのだ。」
「では、やはりラガナルの裏切りなのだろうか…。」
ラカラスも訝るような面持ちで、会話に入ってきた。




