恐怖の定期審査!ペナルティを回避せよ
場所:いつもの空間(デスクの上に分厚い「監査対策マニュアル」を広げて)
サルム「ねえ二人とも、大変! 大変だよーー!! 次の定期審査の『合格基準通知』が上層部から届いたんだけどさ、今回のペナルティ、マジでエグいんだけど! 基準を満たしてないと、神エネルギー50%没収のうえ、100年間『世界のゴミ拾いボランティア』強制参加だって!」
ニル「……はぁ!? ゴミ拾い100年はめんどくさすぎる。っていうか、今回の審査ってそんなに厳しかったっけ。うちのバート世界はいつも通り静かだし、特に問題ないと思うけど……」
ライク「あぁ、ニル、甘いよ。今回の監査マニュアルを14時間かけて読み解いたんだが……今回の重点チェック項目は『住民の精神的・肉体的健康度の維持』だ。……これ、私たちの世界、全員どこかしらで引っかかってないかい?」
サルム「あっ!! うちのガルフ世界、美味しいパンを食べただけで住民が『感情表現のキレッキレなフラッシュモブ』を踊り狂っちゃうから、全住民が毎日ひどい筋肉痛なんだけど! これって『肉体的健康度の侵害』で一発アウトじゃん!」
ニル「……終わったね。うちも、私がネトゲのイベントで忙しくて神託をサボってログイン通知だけ送ってるから、『神の職務怠慢』と『住民の信仰心低下』で減点対象だわ」
ライク「二人とも落ち着くんだ。……我がアルーフ世界なんて、2週間に一度、全住民が『おはようじゅうよん!』『お腹空いたじゅうよん!』って真顔で言い合う【14時間耐久デー】が開催されているんだぞ。監査官の目の前で住民が『監査官、こんにちはじゅうよん!』なんて言った瞬間、即座に世界線が凍結(アカウントBAN)されるレベルの精神汚染バグだよ……!」
サルム「うわあああ! 全員アウトじゃん! ゴミ拾い決定じゃん! どうしよう、ニル、ライク! 何かいい言い訳考えてよ!」
ニル「……いや、待って。これ、お互いの『バグ(特徴)』を組み合わせてカモフラージュすれば、奇跡的に『一定水準の優良世界』として書類をパスできるんじゃない?」
ライク「……ほう? ニル、具体的にはどう因果を操作するんだい?」
ニル「まず、サルムのところの『フラッシュモブ筋肉痛』。時間は有限だけど、書類上は【世界規模の健康増進フィットネス・プログラム】って記述にする。で、私の『ログイン通知神託』は、神が直接介入せず住民の自主性を促す【最先端の自立型リモート・マネジメント】と言い張る。どう?」
サルム「天才じゃんニル!! 筋肉痛じゃなくてフィットネスね! ログイン通知じゃなくてリモートワーク! めっちゃホワイト企業っぽい響き!」
ライク "なるほど……! では私の『14時間耐久じゅうよんデー』はどうすればいい!? 語尾が『じゅうよん』になる狂気のバグを、どうやって監査官に納得させるんだ!?"
ニル「ライクのは……そうね。2週間に一度、特定の数値を連呼することで世界の因果律を安定させる【定期的な次元フレームワークの暗号化デトックス(じゅうよん)】。……よし、これでいこう。全部ただの最新のシステム運用ってことで報告書を作るの」
ライク「暗号化デトックス……! なんという洗練された知的プロデュースなんだ……! これなら監査官も『さすがはアルーフ世界の神、高度な計算のもとに管理されている』と感心するに違いない。私はやっぱり、規約をハッキング……じゃなくて、規約を網羅する完璧な神様だったんだね。うん、セーフだ。完全にセーフ!」
サルム「よっしゃー! 隠蔽工作完了! 大張っ切りで、セーフ! 大丈夫、セーフ!!」




