もうそろ死ぬなら
「もって........一年ほどでしょう」
理解ができなかった。雨足も強まってきた。窓は風でカタカタと揺れ、横殴りの大粒の雨が窓を叩いていた。
誰も喋らず、医師の顔も引きつっていた。全く実感がない。死なんて。戦争もなく幸せな環境下で育ったから。まだ他人の死も経験したこともないのに。医者は切り出すように言葉を放った。
色々言っていたが、自分は下をずっと向いたままなるべく聞かないようにしてた。絶対違うと、腫瘍の命があと一年しかないんだと。自分の都合がいいようにするために聞かなかった。なぜ俺なんだ。幸せに生きるのは罪か?
「行くぞ」
お父さん背中を叩いた。いつもより弱かった。母はうつむいて、ボロボロと涙を流していた。1番驚いたのは父の涙だった。俺が生まれて14年間泣いてるところを一切見てなかったからだ。
車に乗り込んでそのまま家に帰った。終始無言で一日が終わった。その日は母はご飯も作らなかったし、誰も食べようとしなかった。とても蒸し暑いはずの家の中はとてもひんやりと寂しい空気が漂っていた。俺は自分の部屋のベットの上、これは悪い夢だと、死ぬわけがないと言い聞かせながら寝た。
朝、リビングのソファでなんとなくテレビを観てると、母が言った。
「学校、行かなくても、いいよ。」
特に理由を聞き返したりしなかった。結局、「死」を認めているじゃないか。
「いや、行くよ。」
「わかった。お母さんとお父さん、こんなんじゃだめよね。ゴメンね駿。お母さんたち、駿が帰るまでにちゃんと切り替えられるようにがんばるから駿も、駿もいつものように帰ってきてね。一日たりとも無駄にしないから。」
「.....わかった。」
内心、すごく安心した。保育園の時ぶりに、家族の暖かさに触れることができた。家を出た瞬間ボロっと、涙が吹き出たが、登校してる間に歯を食いしばり涙を引っ込めさせた。
なんだよ神様、俺に嫌がらせすんのか.....。あーーあーーあーーあーー死ね死ね死ね。幸せに生きる、これのどこが罪だってんだ。どうせちんこが勃たなくなったからって、腹いせに俺を殺したに違いない。しかも余命っていう、意地悪い殺し方だ。
気づけば校舎の前、気分はあまり乗らなかった。
「あ、駿?ちょうどよかった、これ先輩の木原さんに渡してくんね。お前結構仲いいし。俺三年の教室怖くてさぁ
ー。」
加藤が近づいて、頭の裏をかきながら化学の教科書を差し出してきた。いつもの風景がいつもより違った雰囲気に感じた。俺は三年の教室まで階段を上がってちょうど出てきた、野球部の先輩の木原に教科書を渡した。その時俺の視野に入ったものがあった。
黒髪サラサラツヤツヤのショートヘアー。そしてその髪をなびかせながら、振り向いた。ついに待望のfaceとご対面だぁ。俺は目を輝かせた。勃起しそうなまるまると可愛らしいお目々の下に、大きい涙袋。そして、射精しちまいそうなくらい輝かしい唇。
そして、、、、、Hカップ(推定)の乳房。スカート越しでもわかるでっけぇケツゥゥゥ...!たまらなかった。この瞬間だけは生きてることを実感できた気がした。
なぜなら俺の子が....。
「だから!おーい聞こえてる???」
我に返った。木原から話しかけられていた。
「あー。すみまでぇん。むふぅうん。」
「なんかお前キモい.........てッてか..なんで勃起してんだァァァ!!!??」
可愛すぎる。
「おい、あいつ、どうしたんだ?鼻の下がめっちゃ伸びてるぞ......。」
クラスのやつなんか言ってるが関係ない。
俺は絶対絶対絶対......!あの子と付き合ってやる!!!!!俺をいじめた神が嫉妬して、寝取られた気持ちになるくらい、、、、幸せになってやる!!!!!!!!!!!!!!!!!
だが、同時にまた、俺は死ぬということに気付かされ、現実に戻された気分になった。今日の空は曇りと晴れが綺麗に混ざっている。今の心にとてもよく似ていた
こんな感じでちょっとずつ書いてくことにしようと思います!誤字などアドバイスがあれば気軽に書き込んじゃってください!




