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【書籍化】巻き込まれ転生者は不運なだけでは終われない【5巻9月20日発売】  作者: 雪菊
9章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

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18.聖女、お怒り

そして始まるピ●ゴラ●イッチ



 このことはマリエの耳に入った。彼女はジョシュアとまともなフォルツァート教信者を連れて教会に出向くと、ブチギレながら神像を蹴飛ばした。



「どういうつもりよ、フォルツァート!!我らに恵みをもたらす豊穣の神ハロルドくんに危害をもたらす連中を放置なんてどういうつもり!!」


「マリエ……マリエ……。豊穣の神は彼に加護を与えているフォルテ様だ。不敬だぞ」


「でも、私にお米とお味噌と昆布と鰹節を手配してくれたのはハロルドくんとまねきねこ商会だもの!!」



 マリエは神像の前で、いかにヤベェ連中がフォルツァートの名を借りてめちゃくちゃやってるか、怒鳴り散らした。フォルツァート教の神官の皆様はあまりの暴挙に気を失いそうだったが、やがて淡い光が降り注いで、マリエが満足そうに頷いた。



「なんか、ティアさんとやらが腐れ信者を裁いてくれるって!」



 ジョシュアと神官たちはその言葉に一瞬考え込んだ。ティアって誰だと脳内を巡らせる。そして、先に答えが見つかったのはジョシュアだった。


 天秤の女神ユースティア。

 ハロルドに加護を与えているはずの女神の名である。

 彼女は神話上、フォルツァートの妻であるとされる。要するに、マリエがフォルツァートにキレた結果、さらに怒っている女神を呼び起こしたということになる。


 るんるんでスキップしながら教会を出ていくマリエを何か恐ろしいものでも見るかのような目で見てしまう。



「ユースティア様の神罰の記録、いくつかあったな」


「あー……でもあの女神様、本当にやっばい人間のやっばい行動にしか神罰落とさないんでまだマシですよ。少なくとも国が揺れることはないと思います」



 ジョシュアはしれっとそう言った図太そうな神官が少し羨ましかった。



「父上と兄上に報告……この件、めんどくさい連中が消えるとむしろ喜ぶかもしれんな」



 よく考えなくても、あんな連中がのさばっているから大変なのだ。消えてくれた方がせいせいするかもしれない。

 そこまで考えてからジョシュアは「ダメだ、短絡的な思考は」と首を振った。

 しかし、ジョシュアほど繊細でない神官たちは「ホントだー!!やった!!俺、もしかしたらクソ嫌いな司祭とかが横領とかしてたし消えるかも」などと発言している。図太い。


 なお、このあとにブチギレハロルドの冷ややかな目を見て、ジョシュアは今度こそお兄ちゃん御用達胃薬に手を出すことになる。

いつも読んで頂き、ありがとうございます。

いくつか購入や感想の声、いただいてます!本当にありがとうございます。売ってない場所もあるとのこと、ちょっと申し訳ないです……。


そして粛正は い ま か ら かも。



【お知らせ】

2024年6月25日に巻き込まれ転生者は不運なだけでは終われない1巻が、オーバーラップノベルスさまより発売いたしました。

イラストレーターはRuki先生です。素晴らしいイラストをたくさん描いていただいたので、ご期待ください!!

特典等詳細は著者活動報告にも書いておりますので、ぜひご確認ください!

今後もどうぞよろしくお願いいたします!

挿絵(By みてみん)


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― 新着の感想 ―
[良い点] 図太い神官www
[良い点] 地獄のピタゴ〇スイッチ再び!(6章以来 嫁に蹴り倒される駄神が目に浮かぶようだ。 [一言] まあこうなるよね(9-13の感想を読み返しながら)
[一言] これ、筋トレして話を聞き流してるフォルツァートをユースティアが蹴り飛ばして神託送ったっぽいな。もしかしたらフォルテ様がハロルドの現状にキレてユースティアに苦情を送って確認に来たらたまたまマリ…
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