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健太の日記  作者: 蔓草登上
99/111

健太の願望【鬼空と結婚】

挿絵(By みてみん)

BGM:♪[夜は仄か]Eve

「おい、健太けんた。」

ハッとして目を覚ます。


目を開けたその 目の前に端正たんせい鬼空きくうの顔があってドキっとする。


あまりにま近か過ぎて、睫毛まつげの一本一本が見えて僕の方が恥ずかしくなるほどだった。



「おまえ、男のミキが好きなのか?」

いきなり、驚きの文句が出た。


「え?いつ そんな事 言ったことになってんの?」


鬼空きくうは目を反らしたので 端正とれた横向き加減の顔を見る事が出来た。


美しい。

この双子、男女どっちに転がっても 美しいとは。 



寝言ねごとで言っておった。」

鬼空は少し残念そうに言った。


僕は、寝言で口走ってしまうタイプなのだろうか?


「寝言は、本心とは違うのか?」

寝言で変な事口走っても 鬼空が好きな事に間違いはない。

「ち、ちがく無いと思うよ。」


その言葉に、体ごと寄せて健太に向かう。

「ホントか!?」

目が、目が輝いていて眩しい。


「き、鬼空、近いよ。」

「スマン。」


鬼空は離れて、顎に手を当てて考える。

その考えるポーズもキマッっててカッコいい。


「健太は、女の体の方が好きなんだと思ってた。」

「……。」

僕もそう思ってましたけど


「なんだよ、女になる事なかったのかよ。」

女に?

あぁ、そうか 僕が記憶を無くしている間に、鬼空は彼女役をして僕の面倒見てくれたって話し たしか聞いたな。


なんで、そんな事してくれたんだろう?

鬼空が僕の彼女を買って出るなんて 一体何のメリットがあったのだろうか?


「俺も健太が 好きだ。いや、前からそうだった、双子して気づいてやれなくてごめんな。」


え?


鬼空が 僕の事好き?だって?


「結婚しよう!」


ん?


「え!?」


今、なんて!?


「結婚しよう、健太。」


「な、なな、何言ってるの?鬼空。」


鬼空の真面目な顔が 見ていられない。


そんなに見つめないで!

僕は、鬼空の強引さに弱いよ。



「おまえ、寿樹じゅきの事が好きだろう?」


「うん、それなのに どーして?」


「寿樹は嫁に行ってしまって お前と結婚出来ないじゃないか。」


「うん」


「俺となら 結婚出来る だろ?」


なさけは 要らないよ。」


「情けなどではない。お前の事が好きだ。」


そんなに何度も好きを連呼されると 僕弱いんだよね。


「鬼空には 弥生やよいくんが居るじゃないか。」


「あいつは 嫌いだ。奴から逃げたい。そのためにも俺と健太が結婚したら、したら うまくいくだろ?」


鬼空の理論がピッタリと当てはまった。


「鬼空を助ける事が出来るなら」


とは言ったものの、本当は鬼空を自分のモノに出来たらいいなという気持ちはもちろんあった。

こんなに うまく話がいってしまっていいものだろうか


女のミキも可愛かった、男の鬼空もカッコいい。

この美しい二面性をもつ鬼空を 僕は世の中の代表として 頂いていいものなのだろうか?


「良かった。健太、一緒になろう。」

鬼空は僕をギュッと抱きしめた。


ニヘラと顔が緩む健太。


その顔をバシッと叩かれた。



「痛い!!」



目の前が 真っ暗だった。


あれ?鬼空?


僕の顔に手がのっている。




目が慣れてくると、そこは寿樹じゅきの部屋だった。


どうにもこうにも、自分は寿樹が寝入るのを見ながら眠ってしまった事を思い出した。


寿樹の手を静かに降ろす。



パソコンをするために寿樹の部屋をいつも借りているのだが、里帰りしているため寿樹が居るのだ。




スーッと寝息をたてる寿樹を見つめて、まるで寿樹に怒られたみたいだ。


変な夢を見て うつつを抜かしているなと。



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