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健太の日記  作者: 蔓草登上
87/111

健太と鬼空の結婚話

挿絵(By みてみん)



BGM:♪「怪物」YOASOBI



寿樹と鬼空の名前が混在していますが、健太が鬼空を寿樹と思い込んでる設定です。

寿樹と呼ばれてるけど、鬼空が承知で反応しています。

 鬼空きくうが目を覚ますと、 健太けんたがパソコンの前でうつぶせになって寝ている。


トイレへ行こうとしたが、そっと 毛布をかける鬼空。


その時 健太が思いもよらない力で 手を掴んだ!


寿樹じゅき!!」


ビックリする鬼空。




「あ、いや、……ごめん。寝ぼけてた。」


そうは言ったが 今一瞬 本当の寿樹の事呼んだような気がした。




 健太は、寿樹がお嫁に行ってから 記憶障害が起きている。


寿樹と鬼空の双子のうち 鬼空の存在が消されて 鬼空を寿樹と呼んでそう思い込んでいるのだ。




「僕、考えたんだけど。」


「ごめん、トイレ行ってから聞くわ。」


「寿樹は結婚した方が 良くないかな?」


「は?!」


鬼空が足を止める。




「その、弦賀さんから 嫌がらせされることも無くなるだろうし……。」


「弦賀の事なんて 嫌だと言えばいい事だ。」


「その嫌だと言って 毎日、されてるじゃないか!今の寿樹の力じゃ勝てなくなってきているんだよ。」


鬼空が声にならない 悲痛な顔をした。




「法的な方法で、弦賀さんを完璧にバリヤーする。」


「だったら、そんな、急に……どこの誰と結婚すりゃいいんだよ!」


「寿樹の身体の性質を知っている人」


「いるわけない」




「僕と弦賀さん……。」


「は!?二人とも男じゃないか!!」


「だから、ここは弦賀さんから逃れるための処置として。」


「必然的に、健太しか居ないじゃないか!」


健太は笑った。


「他に見つかるなら それにこしたことはないけども。」


「ちょっと待て、健太は結婚しているではないか。」


「偽装結婚だよ。お父さんの政治に使われるくらいなら僕と一緒になった形にしておいた方が知らない相手と結婚する事にならない。」


鬼空が ぽかんと健太を見ている。


真正家しんせけ御師おんしが中性を保てなくなると、どこかへ政略結婚させられてしまうのだ。


「寿樹は、神主の資格を持っているのだから、引き続きこの神社の宮司として仕事をすればいい。僕が側近をやって今までと形は変わらないはずだ。」


「もし、それが成功したとしても、わたしの結婚の権利は存在するのか?」


鬼空は、将来は女性と結婚したいと思っているからだ。


「いつでも、別れられる環境をね、僕なら作る事ができる。」


「わたしは好きな時に健太と別れる事ができるのだな。」


「そうだよ。」


「じゃあ、おまえの 幸せは 一体どうなるんだ?」


「僕は 寿樹が好きだから大丈夫。」


(どっちの寿樹の事だ?)




「わたしが 別れたいと言ったら 直ぐに 別れられるのか?」


「別れられるよ。」




鬼空は 少し考えた。


「そんな、上手い話し。なんか他にたくらみがあるだろう。」


健太は 目に力を入れて語った。


「他にたくらみなんて 何もないよ! ただ、弦賀さんや政略結婚から守ってあげたいだけ。やり方は他にもあると思うんだ、でも大きく動く事になるから、まずはこれで効果があれば いいなと思っただけ。」


力んで説明した語尾が 切なそうに聞こえた。




「ウソでも、わたしと婚姻した形で過ごせば、健太の時間が無駄になるのだぞ。」


「寿樹、僕は寿樹の事が好きなんだよ!君といる時間を無駄とは……」言い終わらないうちに鬼空がかき消した。


「そんな事わかってる。でも成立しない結婚を前提にだな、一体、健太に何んの利益があるっていうんだ?」


健太は 鬼空を見つめた。


「愛してるからこそ 相手の気持ちを一番に考えたいと思うもんなんだよ。」


その時、鬼空の子宮がキュウっと締め付けた。




なんで?女の身体は子宮が締め付けられる気持ちになるのか?


どれだけ 主張するんだ 女の身体って……。


気持ちが股間に集中する。




「なんか、子宮がキュウっとする。」


「寿樹、おトイレ行きたかったんじゃないの?」


「おお、そうだった。」



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