ふたりの気持ちがくっつく時
健太は突然発症した 健忘症により
鬼空を寿樹と思って 自身を守る回避行動をとります
鬼空は 本当に忘れしまっているのか 時折 リサーチを入れてみます。
しかし、そこに 意外にも二人の意気投合する事が 起きてしまうのです。
BGM:♪「ユウレイ」まふまふ
隣にいる健太の髪をソッと書き上げた。
健太は気が付いて、御師を見上げる。
鬼空は少し顔を近付けた。
「本当に 好きか?」
健太の瞳をじっと見つめて探る。
健太は半ば恥ずかしそうにして、でもしっかりと鬼空の目を見つめて返した。
「好きだよ。」
「何処が?」
顔を少し傾け 近いので声が、自然と小さくなる。
それが、割りと鬼空が格好良く見えて、健太が照れくさそうに下を向く。
「その、格好良いところとか 胸が締め付けられる……。」
健太のウソが見つけられなかった。
まるで本当に照れているみたいで、可愛らしくも思えた。
「わたしの中身が男だとしても?好きでいられるのか?」
言ったあとに 自分は何を言っているのか、それは寿樹ではなく自分の事だと思った。
「好きです。変わらず好きです。寿樹が誰を好きになろうと、僕はずっと君の事が好きで好きで……たまりません。」
本当は身を引きたいのに、自分には出来ない悔しさが肩を震わせていた。
うなだれる健太に 何だか、本当に可哀想に思えてきた鬼空がおでことおでこをぶつけて頭を上げさせる。
「健太、顔を上げろ。」
健太が鬼空を見る。目がうっすら潤んで赤くなっていた。
「そこまで好きなら、もう自分を苦しめる事なんてやめろ。好きを貫き通せ。遠慮はするな。」
鬼空が晴れた笑顔を見せる。
健太の胸がキューンと高まった。
寿樹は身長高いし、鼻高いし、目が奇麗だし、髪が長いし、何やってもカッコいい、尊敬できるくらい頭がいい、健太に無いものばかり 持ち合わせていて いつも爪のあかでも煎じて飲みたいと思っている。
尊敬して、羨ましく思って そして好きになっていた。
そんな、寿樹が 僕を励まし、応援してくれている。
嬉しいの 最上級ってなんだっけ?
少し、ほんの少しだけ 健太が虚ろな目でアゴを上げた気がした。
健太は、寿樹がキスをしてくれそうな気がした。
鬼空は本能に任せた。
二人の行動が一致した時、二人とも同時にキスをした。
多分、どっちが先にキスしたかなんて問題にでもなれば、お互いがそっちからだと、言い張るであろう。
二人とも我に返って 離れた。
「どーして中身が男なのに、男の僕にキスしてくれるの?」
「それは、……可哀想に思えたから。」
「可哀想なら誰でもキスするの?」
「…………。」
「ごめん……。困らせた。」
そうだよな、自分は女が対象って言い張ってる割には、健太とは平気でキスする。
何故だろう?自分で自分に自答させる。
「…………中見が男だからこそ 男の気持ちが良く分かるんだ。」
健太は、そい言った鬼空を抱きしめた。
「そう言って、他の男の人にも 優しくしないで欲しい。男はみんな❗勘違いしてしまうから…」




