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健太の日記  作者: 蔓草登上
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寿樹の説教

挿絵(By みてみん)

寿樹の説教







 寿樹と鬼空が ひそひそと話をしている。


「何?性格の不一致とな」

「俺が先にしたんだけどな、健太が仕返しにしてきたと思って……。」


「何をした?」

「キス」

「は?健太と?」

「ふざけてさ」

鬼空が照れ臭そうに言う。


「おまえたち!面白い!最高傑作だ!」寿樹が笑った。

「ふざけてたと思ってたんだよ!口を洗ったら、健太が泣いてたんだ。……洗っちゃダメか?」


「鬼空、まずおまえに愛は無かった。健太はおそらく、本気だったんだろう。」

「本気?」

「踏みにじった訳だ。」

「お、俺が悪いのか?」

「まあ。落ち着け。一概に悪いとは言えん。ただ、健太の気持ちを高ぶらせるようなことはしなかったか?」

鬼空はしばらく考えると

今日の一連の流れを寿樹に話はじめた。









 寿樹はローカで健太と会った。

いつもより元気のない健太に声をかけた。


「おまえが思っている程、鬼空はわかっていないからな」

健太は顔を上げる。


「血の気が荒いからすぐカッとなるし、よく物事を考えないで行動するところがある。」

「うん、鬼空の性格は知ってるつもりだよ。」


「あいつも昔よりは丸くなったものだ」

「それは、僕も思うよ。」

健太は落ち着いて答えられた。


「それにしても、鬼空が女性ホルモン剤を飲んでから、お前に影響することがあったのか?」

「それは、関係ないと思う。あ、最近丸くなったのはそのせいかとは思ったけどね。」

健太は唾をのんで一拍おいた。


「寿樹が僕を置いて、弦賀さんと出かけたから……。」

寿樹はハッとして

「あてつけか?」と問う。

「ちがう、僕は寿樹の行動に何も言わない、し、言えない、寿樹が誰としようが僕には関係の無い事だから……。」

決意をしたような言い方と 語尾に連れ 声が小さくなる。


寿樹はため息をついた。

「ことの発端は私だったのだな。健太を誘わず朝早くから弦賀と出かけたことが」

「昨日から 有休取ってお休みだって 言ったのに……。」

「忘れてた。スマン。今日のは直ぐに帰るつもりだったからだ。」

確かにお昼には帰ってきてた。

弦賀さんとは 何も無かったようで 安心する健太。


「それより、そのようなことで鬼空の元へフラフラ行って冷たくあしらわれたなんて、自業自得だぞ。」

「はい。」

「お互い 仲良くやってくれ。」

寿樹の説教をくらった。


「もう、寿樹には迷惑かけないって誓ったのに……。」

大きくしょげる健太に寿樹は言った。


「愚かだな。一緒に居て迷惑が掛からないなんてあるか?百も承知で健太を雇ったのだ、安心しろ。」

寿樹の優しい言葉がかかった。

寿樹は 腹黒でも無かった。

前向きになれた 健太である。


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