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健太の日記  作者: 蔓草登上
35/111

僕のせいで 女の子になった

挿絵(By みてみん)

2020/07/05




   翌日

 弦賀さんの元へ 相談に行く健太。



「僕は 何度も何度も 寿樹を困らせる。ダメな男です。」

健太が いつになく 真剣な表情で相談に来るものだから 弦賀も仕事の手を止めて、話を聞く事にした。


「寿樹が 男の子になりたかったのを 邪魔したのでしょうか?」

弦賀は 考えた。

「医学的 観点からの 意見でも大丈夫ですか?」

「はい。」


「寿樹様は 一応 女性という事にしておいて 染色体は男性なので ご自身が 女性を意識されたら ご不満な点は 数多く感じる事でしょうね。」

「例えば?」

「身体のラインが 角張って脂肪が少ない。乳房の膨らみが無い。身長が高くなってしまう。髭が生えて来る。など、女性にとって 不満なのは 言うまでもないですね。」

今は 女性の身体に近くなっているとは 健太は口をつぐんだ。


「性別がどちらか わからないお姿であるにも関わらず 健太さんが ご好意を寄せられていることが 寿樹様にとって何よりも救いだったと 私は思うのですよ。中学性時代は、不明の発作が起こって学校まで 後をつけて行ったこともありました。」


「覚えてる。寿樹が錯乱しているのを 弦賀さんが無理矢理 車に入れて連れて帰った光景が、怖くて声が出なかったのを 覚えてる。」


「アレはですね、 染色体が男性にも関わらず 寿樹様に卵巣が作られていたという 事実が発覚した時です。」

なんだか 健太にも関係が あるような気がしてきた。


「男性ホルモンが 女性ホルモンに変えられてしまっていたんですね。」

「それで 身体に影響が?」

「身体への負担は 大きかったと思うのです。研究所へ入って 全米でも例を見ない事だったので 何をどーしたらいいか分からなかったです。」


「外国の人が沢山来ているのを 見かけたことがあります。」

「あぁ、同じ研究所の者です。」


「お偉いさん なんだろうとしか 思ってみなかったですが、寿樹を見に来たお医者さんだったんですね。」

「寿樹様と鬼空様 両方診てもらいましたよ。

寿樹様だけに 卵巣が作られていたのが 一目両全でした。」


「弦賀さん、どうして 寿樹だけ 卵巣が作られたんですか?」

「それがですね、 不思議な事なんですよね。双子なのに……。」

健太が 突然弾けるように 言い出した。

「それって! ……もしかしたら 僕のせいかも 知れないです。」

弦賀は顔を傾けて 健太見た。

「どうして ですか。」


「その当時、寿樹と せ・い…性的な 行為をして 遊んでしまいました。」

弦賀は 近くにあった お茶を手にして 一口飲んだ。

 その当時 どこまでを 性的行為として考えているのか 一通り聞くと

「それも 一概には言えませんね。」

と言った。

健太は 顔を赤くして うつむいた。


「それから 考えるとですよ。」

健太が 顔を上げた。

「寿樹様は 男性になりたいという気持ちは 無かったかもしれませんね。」

健太の 顔が 明るんだ。

「寿樹は その当時の心が どっちだったかなんて 教えてくれないんだ。女の子で良かったんだね?」

弦賀がまた 考えた。

「実際 寿樹様の心境が どっちだったかなんて わかりませんよ。ただ、女の子の心境でいて、健太さんとこれだけ一緒にいてですよ、脈がないって いうのが……。」

「え!!脈がないって 僕の事好きじゃないって事!?」

弦賀は笑った。

「いや、いや、・・・」



 






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