第7話 迎えに来たよ
⸺ここは、どこなんだろう?
まっくらで、なにも見えないや。
足元も、わからない。
ずっと、ずぅっと、まっくら。
…あれ?
さっきまで、誰かといた気がするのに。
…誰だっけ?
誰、だったっけ?
思い出せないや。
おかしいな。なんでだろ。
大好きな人だったはずなのに。
仲良くなったはずなのに。
⸺あれ?
アタシって、なんだったっけ?
こわい。
こわいよ。
なにも、わからない。
暗い。暗い。暗い⸺
⸺ミ さ
…ん?
だぁれ?
とおくからきこえる
⸺ミ ラさ ん
ミラ⸺
うん。ミラ。
ミラはアタシの名前。
「ミラさん!!!」
⸺パンッ、と。
世界にひびが入り、光が差し込んだ。
まぶしさに目を細めると⸺
そこに、タマがいた。
「わっ! タマちゃん!?」
タマちゃんだ!!」
ひらけていく。
世界が、ほどけていく。
タマが、手を差し出す。
ミラはそれを、ぎゅっと握った。
くるくると。
二人はゆっくり回りながら、光の方へと落ちていく。
「ミラさんが心配で、来ちゃいました!」
タマは、まっすぐに笑う。
「さぁ、帰りましょう!
ジャックさんが、待ってますよ!」
それを聞いてミラも笑う。
「うん!帰ろう!」
二人は手を取り合い、
光の中へ⸺
落ちていく。
底へ。
底へ。
ずぅっと、底へ⸺
ミラさん。
ミラさん。
ミラさん、ミラさん、ミラさん⸺
⸺ボクはあなたの、
あなただけのタマです。
「どうか」
「どうか、ボクを⸺




