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人の姿になった幻獣達が、不思議な世界で仲良くワイワイする話  作者: 土鳩
第2章 ノットルート・プロムナード
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第4話 話し合い




「…そういやあんた、自分でタマって名乗ってるのね」


喋り続ける言葉を遮り、先程のタマとタウラの会話を思い出し、ジャックはなんとなく口にした。


「はい!ミラさんが付けてくれた、大切な名前です!」


タマは満面の笑みで答える。


「ふーん…」


なんとなく、面白くない。


この世界の住人は、種族名をそのまま名乗ったり、元いた世界での名前を使ったり、あだ名で通したりと様々だ。

そこに決まりはなく、完全に本人の自由だった。


「それで…あんた、その後ミラに会ったりしてないでしょうね?まさか変な事、してないでしょうね?」


一番気になっていた事を確認する。

今日町に来た一番の目的と言っても過言ではない。


「ここ一週間、ボクもバタバタしてましたからね。

なかなか会う機会がなくて…残念ながらあれっきりです」


少し残念そうに肩を落としながら、タマはスープを口へ運んだ。


残念がらずにそのまま一生会わないでくれ…と内心願う。

とはいえ小さな町だ。そんな都合よくいく気もしない。


ジャックはスプーンを置き、じっとタマを睨む。


「…あんた、またミラに変な事したら、私が許さないんだから」


少し声を低くして続けた。


「もうあんな事は懲り懲りだし、次の満月だって、私がどうにかするんだから。だから…何もしないで」


言いながら、自分でも随分無茶なことを言っている気がした。

相手はあのタマだ。言葉でどうにかなるようにも思えない。


それでも、釘を刺すくらいしか出来なかった。


話を一通り聞いたタマは、ふっと真面目な顔になる。


「…大丈夫ですよ、ジャックさん。ボクは今、こうして職も寝床も貰って、立派に暮らしているんです。もうご迷惑はお掛けしませんよ」


真っ直ぐにジャックの目を見つめたまま、続ける。


「それに満月の時だって、お腹いっぱいの人には流石に無理に食べてほしくないですからね。美味しく食べて頂くのが一番ですから」


…やはり、話が通じていない気がする。


同じ言葉を使っているはずなのに、まるで別の言語で会話しているようだった。


「そ、それに、そんな騒ぎ起こしたら、タウラさんにも迷惑掛けるじゃない?この町にだって住めなくなるかもしれないし…。だから…」


口にしてから、少し意地の悪いことを言ってしまった気がして、ジャックはわずかに視線を逸らした。


しかし⸺


「…?そうですか?」


こちらの意図に反して、タマはきょとんとした顔をしていた。


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