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仲間


第ニ

しばらくは本筋に入るための子ども時代編になるため、扱うのは仁、恨ぐらいになります。

キャラがたくさん出てきますが、名前で覚えるより、なんの技を使うか、で覚えたほうが楽だと思います。

最終的には魔法などが出てきますが、今はバトルもまだ控えめです。

ただいくつか楽しめるバトルも入れていくつもりなので、もしよろしければ読んでいただけると幸いです。

また、適宜修正を加えていく予定です。





「え〜、こんな根暗が私達のクラスに加わるの〜、サイテー、そもそもこいつの仁の量だと私たちのクラスに入るのはおかしくな〜い?」

幼い可愛い声で駄々を捏ねているのはカナ(仮名、後々変更可能性あり)だ。

「わ、私は新しいお友達ができるの嬉しいです…」おどおどした声で話しているのがユリ。

「俺は全然構わない」こう言ってるのは最年長のケイルだ。

「やったぁ、一緒に遊ぶ友達ができたぜー」

喜んでいるのはカリル。


総勢14人のクラスだ。

ヘレティックと繋がっている教育機関ファイスで上から2番目の武闘派クラスである。


1番上のクラスは少数精鋭で人数も少ない。仁に相当な才能があるものが集められており、この子達は最低限の武術しか学ばない。いや、学ぶ必要がない。というのが正しい言い方か。


カナは金髪にほっぺにそばかすがあるがとても愛嬌のあるかわいい顔をしている。現代風で言えばギャルっぽい感じだ。

ユリは黒髪でまさに大和撫子と言った感じの女の子。

ケイルは黒髪長髪で身長もこのクラスで一番高い。マントのような服を着ており、風格がある。

カリルはよくいる腕白小僧といった感じ、黒頭巾を被ってはいるが、性格はよくいるThe子どもといった感じだ。


とりあえずこの4人の名前を覚えておけば問題ないだろう。



「これから君が共に過ごしていくことになるクラスだ。何かあったらこの子達を頼りにすると良い。」

…………

「ほ〜ら〜こいつ根暗すぎるじゃーん、私たちのクラスにふさわしくないわよ!」


「まぁまぁ、そんなことは言わずに、仲良くしてやってくれよ。それじゃあライ君はあそこの席に座ってくれるかな。」

黙って席に着くライ

「よろしくな。ライ。俺はケイルという。聞きたいことがあったらいつでも聞いてくれ。」

…… ライは小さく頷く。


「ねぇ、あんたって何が得意なの?このクラスに来るからにはそれなりのもん持ってんでしょ?ちなみに私は武術が得意なんだけど…」

「……武術…は…少し…分かる…」 

「へぇーそうなんだ!!武術は何を学んだことがあるの?私は日本拳法とか躰道、八極拳とかさ〜さまざまな武術を学んでいるわ!!」

「……ぼ…く…は…………す…」

「うん?何?よく聞こえない!武術ならなんでも構わず全て学んでいるってこと?」

「い…や、そんな…ことは…」

「ふーん、そっか。まぁいいや。ほらアンタ達も能力くらい教えてあげなよ!!」

カナが明るく言う。


「私は居合(抜刀術)一筋でやっていますの…。ウチの流派は日刀流と言って相手をすれ違い様に一撃で倒すことを是としているんですの。」

「…日…刀流……?この…前…見せて…もらったやつ…?」

「あれ?いつの間に見学に来てくださっていたんですか?なら一声かけて下さってもよろしかったのに…」

ユリは残念そうに言う。


「俺の能力はまぁ任務を一緒にこなせば否が応でも分かるだろうよ。俺からあえて言う気はないな。」

とケイルは言う。

「そんな意地悪言うなよー。ケイル兄ちゃん!!」

後ろから背中を叩く。

「なっ」

ケイルがジッとカリムの方を睨む。


「俺はねー。いわゆる忍術ってやつを学んでいる。つまり忍者だな。へへーん。どうだ?凄いだろ?」

と少し威張ったように言う。

「忍……術…?知ら…な…い。初め…て…聞いた…、な…」


「えぇ〜、お前忍術を知らないのか〜?煙玉とか手裏剣とか聞いたことないのか?」

「な…い…」

「マジかよー。なら今度俺が忍術見せてやっからよ。絶対お前すげぇーって思うぜ。この前ウォールコーツマートで新しい武器も買ったんだぜ。今度お披露目してやるよ。」

目を輝かせながら言う。

「ウォール…コーツ…マート…?」

「はぁお前ウォールコーツマートも知らないのか?仁使いに特化しているデパートだよ。すぐ後ろが山になってるところにある。」

「知ら……な…い…」

「じゃあ今度行ってみようぜ。色々案内してやるからさ。」


他には赤い長い髪をした鞭使いのマホ、黒髪で剣士のムラキ、金髪でフェンシングのトゥー、茶色ショートヘアー弓使いのカノン、青髪短髪の拳銃(クロスボウ含む)使いのラヘル、長い黒髪の槍使い(棒術含む)のタイガ、緑の髪をした戦斧使いのドーガ、坊主頭で盾使いのミラウ、同じく坊主頭で大剣使いのゴウがこのクラスの一員である。

(名前で全員覚えるのは大変だから、職業で覚えると良いかも)

日々、修行勉学に励み、切磋琢磨しながら任務をこなしていき、将来はヘレティックを引っ張っていくことを所望されているのがこの子達だ。

この中でこれからライは成長していくことになる。


さて、クラスを紹介され、皆の自己紹介などを聞いた後、ライは突然呼び出された。


「ライ君、先程は言いそびれてしまったがこのクラスの担任のガンマだ。これからよろしくね。」

「……はい。」

「そして早速で悪いんだが、君にはある任務をこなしてもらいたいんだ。」

「任…務…?」

「あぁ。うちは大体の任務を部隊でこなしてもらっているんだ。修行も兼ねてね。だから君にもここのやり方を知ってもらうために早速任務をやってもらいたいんだ。まぁここにきてそうそう初めての任務だから、そんなに身構えなくて良いよ。みんなと打ちとける意味でも楽しむつもりで任務をやってきてもらいたいんだ。」

ガンマはこの前の一件については知らされていない。

…………


「そして一緒にいく部隊のメンバーなんだけれども、今回は…カナ(武術)、ユリ(居合)、カリル(忍術)と一緒に行ってきてもらう。良いかな?」

「…………は…い。」

「君は武術も使えるみたいだけど、せっかくここに来たんだ。武器も使ってみても良いんじゃないかな?君にはこれをあげよう。」

と言って刀を渡された。

「使うも使わないも自由だよ。ただ刀はユリが使うからもしもの時のために君が持っていてくれれば助かるんだ。」

要は万が一刀が折れてしまった時の予備にもなる、ということだ。

「……わかりました。」

「目的地はもう他の子達に伝えてある。明日の朝に迎えがきて出発することになるだろうから準備をしておいてね。」

「………は…い。」


ライはその一部屋からなる質素な自分の部屋に戻ると真っ直ぐベットの上へ行き、すぐに深い眠りについた。

この前のズライクとのやりとりからまだ幾日も経っていない。慌ただしい日々が続いていたライは疲れ切っていたのだ。


鳥の鳴き声がよく聞こえる木漏れ日の眩しい朝、ファイスでの初任務にはピッタリの朝だ。

ところがレイの部屋にはドンドンドンとけたたましい音が響く。

「あんた何してんのよ!!もう出発する時間よ!!出てきなさいよ!!」

ライはゆっくり起き上がる。まだ頭は半分寝たままだが、ドアまで向かう。

するとガチャっとカナ(武術)がドアを開けてきた。

ドンっとそのドアにぶつかってしまう。

「あっあんたやっぱりいたんだ。ならなんでさっさと出てこないのよ!!いないのかと思ったじゃない!!」

………………

「じゃあ行くわよ!!!準備は大丈夫ね!!」

………………

ライは何を言うこともなく黙ったままであったが、部屋に昨日置いた刀を取りに戻った後、外に出てきた。

「よーし、じゃあ出発するわよ!!」

と言って元気よくカナが歩き出した。それに続いて外で待っていた他の2人もついていく。

「ひっさしぶりの任務だぜ!外に出れて嬉しいな〜」陽気な声でカリルが言う。

「そうですね。私も久しぶりに他所へ出かけられて嬉しいです。」

ユリも同調する。

「私だってそうよ!!久しぶりに外の世界を味わえるんだから楽しまないと!!しかも、こいつのおかげで危険じゃないみたいだし!!!思いっきり楽しもーうっと。あんたも黙ってないでなんか言いなさいよ!!」

「…………」

「はぁーあ、これだから根暗って嫌なのよね!!」

「そんなこと言ったら可哀想だよ…カナちゃん…ライ君、気にしなくて良いからね。」

「カナは口悪いからな〜、そんな気にしなくて大丈夫だからなライ。喋りたくないなら喋らなくても良いよ。喋りたくなったら喋れば良い。少なくとも俺とユリは気にしてないからお前は気にすんなって。」

…………

「さ、じゃあ改めて元気に行きますか!!」

「あ、それ言う役目、私だから!!!」

こうして賑やかな"一部隊"の任務は始まったのだった。


「ここが今回の目的地か〜」

「ここで会う人の指示に従えば良いんだよね!!楽勝!!楽勝!!」

「楽しみですわ!!」

「………………」


ドンドンドン

「こんにちは〜、私たちファイスの任務でやってきましたー」

キィっと扉が開く。

「これはこれはお待ちしておりました。ファイスの皆さんですね。どうぞ、お入りください。」

初老の爺が話しかけてくる。

「はーい。」

「連絡は伺っております。ささ、どうぞどうぞお入りください。それにしても皆さんお若い。お年はどのくらいですか?」

「9歳」

みんなが口を揃えて言う。ちなみにライも同い年だ。


「これはこれは。皆さん元気の良いことで。もうお聞きかと思いますが、まず4人の皆さんにそれぞれお部屋をあてがうよう言われております。」

「そうだねー、なんたって3泊4日だからね〜、早速案内してもらって良い?どんな部屋か楽しみ〜」

こうして4人がそれぞれの部屋に案内される。

各部屋は意外と離れており、通路も鉄でできていて中は侘しい感じの作りだ。外から見た外観とはだいぶ内観は異なっているようだ。


それぞれ全員が部屋に入ったと思われた頃だった。


スゥ………

暗闇から刃が出てくる。その刃がユリの背後に迫る。

同時刻、バンッ!!ピュン、チュン、チュンとカリルの足元に銃弾が撃ち込まれる。

「誰だっ!!」


ヒュン、とんでもなく鋭い太刀がカナを突然襲う。咄嗟に避けるがそれでも前髪が落ちる。

「マジか〜剣術使いかー相性最悪じゃーん。ってかなんでこんな所で襲われてんの私。」





「お前がライだな。うん?その刀……?お前は居合使いなのか?まぁ何でも良いが。悪いがお前にはここで死んでもらう。」

目の前には仮面を被った男。


「悪いな。」

腕を後ろに回し、何かを摘んで腕を再び前へ持ってくる。親指で何かを弾くような動作をした。次の瞬間、何かが飛んでくる。

パンッ

……………

パンパンパンパンパンパンパンパン

何発も何発も何かが撃ちこまれる。ライは咄嗟に必死に避け続ける。

「悪いがこのまま死んでくれ。」


放たれたものの一発が肩に当たる。もちろん貫通するほどの威力。


それだけが問題ではない。相手にダメージを与える術が見つからない。隙がない。

どうやったら近づけるのか……

思考がイマイチ定まらない…

今のライの手札に距離を詰めて相手を倒すだけの手札はない。が…先ほどの言葉をふと思い出す。お前は居合使いなのか?


そう。居合なら一瞬の隙をついて近づいて攻撃でき、かつ一撃で決着をつけられる。


相手の能力は不明。更にはどのぐらい強いのかもはっきりとは把握できない。そしておそらく自分よりは実力が上。


「……一か…八か…やって…みる…しか…ないか…」

「一の型 素晒の太刀」(実際はカタコト)

ほう…速い上に技の精度も見事なもの。避ける猶予もないっちゃないな。だが…

「圧弾」

チュン、キーンと音が鳴る。それと同時に本来なら下から斜上にかけて悠然と一筋に躰を通過するはずだった剣の太刀筋が逸れる。

そして距離を取られる。

「圧弾連弾」

ダッダッダッダッダッダッダッダッダン

凄まじい連撃。横に避けるも全て避けきれない。

メキメキメキ、と体に弾がめり込む、が…先程と違い致命傷には至らない。

このまま攻撃をくらい続ければ結局はやられてしまうが、まだ動ける。

ならば…

「八の型 俊足の太刀」

足の刻み方が変わり、あっという間に敵との間合いを詰める。

完全に入ったーー相手も対応が間に合っていなかったーーーー

が、

両断の感触は全くなかった。刃が通らなかったのだ。

なぜーー。

「粉玉しぐれ」「圧弾連弾」

容赦なく攻撃が襲いかかる。攻撃はほぼ全弾被弾。

耐えきれず致命的ダメージとなる。

ライは耐えきれず、意識を失ってしまう。


なぜほぼ全弾被弾してしまったのか、それはひとえに粉玉しぐれにライが気づけていなかったことが原因だ。


ライは圧弾連弾の猛攻に気を向けるのが精一杯だったが、敵は圧弾連弾の他にもう一つ放物線の形を描くように上に弾を放り上げていた。それだけではない。一連の攻防で予めライがどこに動くかを予想した上で粉玉しぐれを放っていたのだ。粉玉しぐれによる攻撃と足止めをくらい、圧弾連弾もほぼ全弾被弾というわけだ。


さて、ライの闘いはたったこれだけで終わってしまったが…

闘いはもちろんライだけではない。

これから本格的な各々の戦いが幕を開ける。

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