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高梨ここあアルマーニ商会へ潜入します

大都市ベルン

昼間は賑やかなこの街だが、電気のないこの世界は夜になると静かになる

飲食店等はまだ開いているが大抵の小売店は夜になると店仕舞をしてしまう

帝国屈指の武器屋アルマーニ商会もその例外にない


「流石に夜になるとお店の周辺に人の気配は感じられませんね」


「しかし、何処から潜入するのじゃ?まさか正面玄関からではあるまい」


「はい、古来より建物への侵入は裏口からと決まっております

 後ろに回り込んで裏口を探しましょう」


建物の側面から裏抜けた私達は入口を探した


「ふーむ、これだけ大きな建物じゃ、入り口の2つや3つはあるじゃろうが、おっ」


ペスコが手招きしている、何かを見つけたようだ


「こっちじゃこっち、商品運搬用の入り口じゃろうか

 ここから入れるぞ」


私はノブに手を掛け入ろうとした


「ガチャガチャ」


開かない、当然だこれだけ大きなお店だ鍵が無いわけがない


「二人共少し下がってて下さい」


アイテムボックスからH&K USP タクティカル自動拳銃を取り出した


「む、それはケンジュウとかいう武器じゃろう

 この場所でそんな物使うと騒音で人が来るぞ」


「まぁまぁ見てなさいって」


懐からある物を取り出した、サイレンサーと呼ばれる消音装置だ

これを拳銃の先へ取り付けると発砲音が大幅に小さくなる


「チュンチュン」


2発拳銃を発砲した、ほとんど発砲音は聞こえない

カキンって音とともにドアが開いた


「ねっ?」


ドヤ顔で二人と見る

ラプターは凄く喜んでいるがペスコは困り顔じゃ


「お主本当に何でもありじゃのぉ・・・」


呆れてるだけだった!?


ドアを開けると私達は中へと進んだ


「ふむ、ここは昼間来た店の中じゃな

 どれ、一つ二つ何か貰っていくか?」


「やめましょう、私達は泥棒ではありませんから」


ペスコもラプターも私の子供みたいな存在だ

そんな存在に盗みなどさせられるはずがない


「何処か地下へ通じる道があるはずです

 何かの秘密があるなら上じゃなくて下って古来から決まっています」


「流石ここあ様、慧眼です!」


ラプター名物`サスココ`が始まったので放置して地下への入り口を探した


「ここあ、ここのドアが開かないぞ」


振り向くとペスコがカウンターの後ろにある休憩部屋のような場所に立っていた


「鍵がかかっておるようじゃ、さっきのヤツで開けてくれんかのぉ」


ドアの前まで近づくと、H&K USP タクティカル(サイレンサー付き)を取り出した


「ペスコ、離れて下さい」


ドアに向け2発発泡した


チュンチュンという発砲音と共にガチャとドアが開いた


「ビンゴです」


中は地下へ続く階段が続いていた


「ラプターこっちです」


私はラプターを呼んだ


「中へ入る前に二人共、今着ている光学迷彩服を脱いで下さい」


「何でじゃ?まだこれは必要だろうて」


実はこの服をスキルで制作するに辺り

数が必要だと思ったので10着念じてスキルを使った

しかし、出てきたものは3着だけ

どうやら物によって呼び出せる数が違うようです

戦車等は1両が限界でした

その為、この光学迷彩服は私にとても貴重な

虎の子的なアイテムなのだ

戦闘になって破損したら目も当てられない


「この先もし戦闘にでもなったら、この服を守りながら戦うのが困難です

 補充が効かないアイテムなのでこの先は普通に行きましょう」


私が説明すると二人共感心した様子で承諾してくれた







地下へ続く長い階段を降りると、正面へ続く道と両端に部屋があり

部屋には大量に武器らしきものや色々なアイテムが積まれていた

一見すると普通の倉庫だ


「普通の倉庫に見えますね」


「いや、ここあよこれを見よ」


ペスコが緑色の玉が沢山入った箱を指さした


「この玉が何なのです?」


「これはポイズンと呼ばれるマジックアイテムでな

 これを投げるとその場にポイズンの魔術が発動され

 毒ガスが発生するめんどうなアイテムじゃ」


マジックアイテムとは魔力を持たない人間でも魔法が仕えるように

小さな玉に魔術を込められた物を刺す

大抵は簡単な魔法しか込められない


「ポイズンはその性質ゆえ人間どもの間で禁忌とされていたはずじゃ

 持っているだけで重罪に処せられる

 それにポイズン程の魔法を込められる魔術師など

 人間の中では数人いるかどうか・・・

 それか魔術に長けた魔族が施したかのどちらかのぉ」


流石魔術を得意とするペスコ、この手の事にとても詳しい


「ペスコ説明ありがとうございます

 つまり、私達の睨んだ通りこの商会は何かあるって事ですね」


「そうじゃな、他にも我も知らぬアイテムも多数ある

 怪しさ満点じゃ」


部屋の物色は終わったので通路を抜け奥へと進んだ


「ここあ様、この先に人の気配を感じます」


ラプターが何かを感知したのか警告してきた


「了解です、慎重に行きましょう」


「こちらです、このドアの向こうに気配を感じます」


軽くノブを触れると鍵が掛かっているようだ


私は拳銃を構えラプターに下がるように促した


「チュンチュン・・・ドガっ 動くな!」


ノブに向かって2発の拳銃を発泡すると同時にドアを蹴り開けた

中へ侵入するとすかさず、気配がある方向に銃口を構えた


「・・・へ?」


ガタガタと震えた小太りのオジサンがこちらを見て震えていた




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