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高梨ここあ光学迷彩服を着ます

「うん、これはゼッタイ悪い事してるやつだ」


これが私の第一印象だ

入り口のショーウィンドに武器や鎧等が綺麗に陳列されており

その豪華絢爛な建物は見る者を圧倒する


「流石帝都一番の武器商人、凄いお店ですね」


私達はお店の扉を開け中に入った

壁という壁に剣や盾が掛けられており鎧も大量に陳列されていた

定員さんの近くのショーケースには高級品だろうか、厳重に保管されている武器等も見える


「ここあ、我はこれが欲しい!」


「かっこいい短剣ですねーどれどれ」


ん、何だろうこの値段は


「大金貨3枚ですか・・・」


大金貨とは、金貨100枚分の価値があるらしい

金貨1枚が日本円で大体1万円くらいの感覚なので300万位の値打ちでしょうか


「はいはい、他見ますよ~」


「えー欲しいのじゃー」


私は文句を言うペスコを無理やり引っ張って遠ざけた

一通り見ると店を出て近くの喫茶店に行った

私は注文した紅茶を啜りながら話を切り出した


「ふぅ、魔族の気配は感じましたか?」


「ここあ様、私のスキルでも感知はしませんでした」


「我も同じじゃ、気配は感じなかった」


建物こそ豪華でしたが中の品物は駆け出し冒険者が買うものから

一流の冒険者が装備する物まで様々だった

定員さんも感じが良く、オーナーの姿は見えなかったが

普通の武器屋にしか見えなかった


「これは秘密兵器の出番ですかね」


「秘密兵器じゃと?それは何じゃ?」


「ふっふっふっ~それは夜のお楽しみです!」


宿に戻り夜になるのを待った







「さて、そろそろ準備しますよ」


「ここあ様、先程おっしゃっていた秘密兵器とは何でしょうか?」


ペスコもラプターも興味津々だ


「こういう時の為に用意しておきました」


アイテムボックスから3着の服を取り出す


「ジャジャーン!光学迷彩服~~」



・・・・・・・・・・・・・・・・・


二人共目が点になっている、どちらかというと落胆している顔だ


「何じゃこれは、ただのダッサイ服ではないか」


「ここあ様が着ろと言うのなら

 このラプター羞恥心を捨て断腸の思いで着させて頂きます」



んー?何か不評ですが

このスーツ現代地球が生み出した最新技術光学迷彩服

またの名をステレス迷彩服とも呼びます

既にロシアやその他の国でも技術的に完成して

制作段階に入っています。

現代地球でもまだ完成度50%という技術ですが

私の魔力で補完して完全な物に仕上がっている


「まぁまぁ、まずは私が着ますから見てて下さい」


ツナギになっている服を着ると顔までスッポリ覆っている

このままだと前が見えないのですが

顔の所に小さなモニターが付いており

外部のカメラから前が見渡せるようになっている


「ステレスモード起動!」


スイッチを押すと、スーツが周りの景色と溶け込んで

私の姿が見えなくなってしまった

私はペスコの横に回り込むとホッペをつんつんしてみた


「な、なんじゃ!?何かが我のほっぺたを触っておる

 ここあか?」


ステレスモードを解除するとペスコの隣に私の姿が現れた


「正解です」


「す、凄いのじゃ、何じゃこれは」


「私のスキルで生み出した魔道具ですよ」


「流石です、ここあ様このラプター

 一層努力を重ねお仕えすると心に誓いました」


相変わらずラプターは大げさですね


私は満面の笑みを浮かべ二人に問いかけた


「そういう訳で、このスーツを着けてアルマーニ商会潜入作戦開始します」







スーツを着込むと夜の街へと繰り出した

ここベルンは帝国の首都だけあって夜でも賑やかだ

だけど私達は光学迷彩服を着ている為、周りからは目視されていない


「な、なんだぁ」


通行人が声を上げている

スーツの中には通信機も取り付けられており3人の情報が共有されている


「こら、ペスコ通行人にいたずらしない」


「な、なぜ分かったのじゃ、ここあからも我の姿は見えんじゃろう」


自分のスキルで生み出したスーツなので私からは二人の姿が見えるようになっている

本当に便利なスーツです


「私からは二人が見えるようになっているのですよ

 バカな事してないでアルマーニ商会へ向かいますよ」


ペスコはむぅ、と口を尖らせながらアルマーニ商会へと向かった

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